苦しみの 原因の矢に 気づければ 矢を引き抜いて 落ち着けるだろう<939>

○少年少女のためのスッタニパータ<939>
・・・
訳も分からず
騒いでいる子がいる。
そういう子にはハグして、
落ち着いてもらうほかはない。


第4 八つの詩句の章 15.武器を執ること経 5.

○毎田周一先生訳
939.
この矢の刺さった者は 
あらゆる方向に駆け回るのであるが
その矢を抜いてさえしまえば 
駆け廻ったり はては身動きならぬことにならなくてもよいのである


○中村元先生訳
939
この(煩悩の)矢に貫かれた者は、
あらゆる方角をかけめぐる。
この矢を抜いたならば、
(あちこちを)駆けめぐることもなく、沈むこともない。


○正田大観先生訳
946.(939)
その矢に貫かれた者は、
一切の方角に走ります。
まさしく、その矢を引き抜いて、
〔貪りの思いで〕走らず、〔欲の激流に〕沈みません。(5)


○パーリ語原文
945.
イェーナ    サッレーナ    オーティンノー
‘‘Yena      sallena      otiṇṇo,
者は      矢によって    悩まされた

ディサー  サッバー    ウィダーワティ
disā      sabbā      vidhāvati;
方向に    一切の    駆け巡る


タメーワ    サッラマッブヤー
Tameva     sallamabbuyha,
その・さえ   矢を引き抜き(さえ)すれば

ナ    ダーワティ   ナ    スィーダティ
na     dhāvati     na     sīdati.
ない   走ら(ない)  ない   沈ま(ない)


○一口メモ
矢に射られたものは、痛いのですから、あちらこちら走り回ります。この矢を引き抜きさえすれば、しばらくすれば痛みもおさまり、走り廻ったり、痛みのためにうずくまらなくともよくなります。

しかし、実際は前回の988偈に述べられていたように、凡夫には矢は見難いので、矢に射られていることも分からずに、怖れ、苦しみ、走り廻っているのです。ですから、まず、苦しみの原因を見極めることです。そうすれば苦しみの原因である矢を取り除くことが出来るのでしょう。


苦しみの 原因の矢に 気づければ 矢を引き抜いて 落ち着けるだろう<939>



○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎特別連絡:7月17日(金)から7月21日(火)のゴータミー精舎における夜の自主瞑想会はお休みいたします。尚、朝5時から7時の自主瞑想回は通常通り行います。理由はワンギーサが熱海の瞑想合宿に参加するためです。しかし、朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催いたします。


◎ゴータミー精舎では、通常は毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。また変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

kempsford
2015年07月09日 04:13
おはようございます。
「矢」を抜きたいです。でも今の私は「矢に射られていることも分からず」の状態です。なので「怖れ、苦しみ、走り廻っている」のですね。だから「まず、苦しみの原因を見極めることです」。
こういった流れを教えて頂けただけでも、こころが落ち着きました。ありがとうございました。
私の場合は、「矢」の土台には、強烈な「自我」があります。これこそが苦しみの根源です。敵はわかっています。だから闘い続けます。どんなに苦しくても、諦めたらお終いですから。
本日も、御指導ありがとうございました。
2015年07月09日 04:22
病気も原因も知らずに、目くらめっぽうにクスリを飲んでいては、逆に悪化してしまいます。

病気の場合、まず原因を突き止めることが何より大切だと思います。
身の丈修行者
2015年07月09日 06:22
おはようございます。
本文の「凡夫には矢は見難いので、矢に射られていることも分からずに、怖れ、苦しみ、走り廻っているのです」心に響きます。
矢が刺さっているのにそれを抜かず・・とは無明を感じます。
こちらで学ばせて頂いてそして精進し、智慧をつけて参りたいです。
ワンギーサ長老・皆様の今日も素晴らしい一日となりますように。
こころざし
2016年11月24日 07:23
学びを頂き、苦しみの矢がどんなものか、なんとなくでも感じている面があり、そしてそれを抜こうとの意欲を持っています。ですが現実は、それを抜ける状況まで至っておらず、反省致します。今・ここに接する姿勢が甘いと思うので、本当にその矢を抜きたいと思っているのか、本当にそうなら実践が伴うように精進したいです。