聖者様 渇愛滅する 方法を 説いて下さい 実践します<1085>

○少年少女のためのスッタニパータ<1085>
・・・
欲しいなと言う気持ちがなくなれば、
心は揺れ動くことなく、
いつも落ち着いているだろう。


第5 彼岸に到る道の章 9.ヘーマカ経(ヘーマカ学生の問い)2.

○中村元先生訳
1085
聖者さま。あなたは、妄執を減しつくす法を
わたくしにお説きください。
それを知って、よく気をつけて行い、
世間の執著を乗り越えましょう。」


○正田大観先生訳
1092.(1085) 
しかして、あなたは、わたしに、法(教え)を告げ知らせてください。
牟尼よ、渇愛の絶滅〔という法〕を。
〔あるがままに〕行じおこなう、気づきある者が、それを知って、
世における執着を超えるであろう〔真実の法を〕」〔と〕。(2)


○パーリ語原文
1091.
トゥワンチャ     メー    ダンママッカーヒ
‘‘Tvañca       me     dhammamakkhāhi,
あなたは・しかし  私に    法を説いて下さい

タンハーニッガータナン   ムニ
taṇhānigghātanaṃ       muni;
渇愛を根絶することを    聖者よ

ヤン    ウィディトゥワー   サトー    チャラン
Yaṃ     viditvā         sato      caraṃ,
それを   知って         気をつけて 行い

タレー    ローケー    ウィサッティカン
tare      loke       visattikaṃ’’.
渡ります  世間の     執著を


○一口メモ
ヘーマカさんはブッダに会う前からいろいろ修行をしていたのです。その際、それらの修行の指導者や先輩から、種々のアドバイを受けていました。しかし、それらのアドバイスは聞き伝えられたことや、単なる憶測によるものでした。そのため、彼らの言葉に満足できないでいたのです。

ヘーマカさんが自分で修行して得た結論は、欲しという気持ち(渇愛、妄執)を根絶すれば、心は動揺することなく、落ち着くだろうということでした。そこまで彼の修行は進んでいたのです。そのため彼はブッダに「聖者さま。あなたは、妄執を減しつくす法をわたくしにお説きください。」とお願いしたのです。そして、「それを知って、よく気をつけて行い、世間の執著を乗り越えましょう。」と決意を述べました。

「よく気をつけて」とは、気づきを絶やさず、不放逸を実践することです。単に同じことを繰り返すのではなく、どんな一瞬も新しい瞬間であることを自覚して、その時の自分自身に注意を向けて下さい。そして周りからのメッセージにも気づいて下さい。例えば、病気や苦しいことがあれば、自分の考え方やや生き方が間違っていないのか反省して下さい。


聖者様 渇愛滅する 方法を 説いて下さい 実践します<1085>


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎緊急連絡:11月7日(土)から11月8日(日)にかけて八王子市の正山寺においてカティナ衣大法要が行われます。それにワンギーサ比丘も参加しますので、11月7日(土)の夜及び11月8日(日)の朝のゴータミー精舎での自主瞑想会は行いません。


◎11月20日から11月24日まで熱海に瞑想合宿があり、ワンギーサ比丘はそれに参加しますが、ゴータミー精舎における朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催します。しかし、この期間の夜の自主瞑想会は行いませんので、御注意お願いします。


◎ゴータミー精舎では、通常は毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。また変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

kempsford
2015年11月05日 04:03
おはようございます。
「『妄執・煩悩』を消し去り、執着を乗り超える」方法を、ヘーマカさんは、ブッダに質問されています。苦しみを克服するには、単なる「伝聞知識の習得」だけでは不可能であることを、ヘーマカさんは、既に熟知なさっていたことがうかがえます。世間には、論争が大好きで、自分の知識を自慢したがる人々(自称:聖者?)がたくさんいます。でも、本当に苦しんでいる人にとっては、そんなものは何の役にもたちません。ヘーマカさんの真理を求める真摯な気持ちに強く共感致します。私もヘーマカさんと一緒に、明日のブッダの御答えを待ちたいと思います。
「よく気をつけて」がこの章で説かれたのは、これで9回目になります。でもそれが「単に同じことを繰り返すのではなく、どんな一瞬も新しい瞬間であることを自覚して、その時の自分自身に注意を向けること」であり、さらに「周りからのメッセージにも気づいて下さい。例えば、病気や苦しいことがあれば、自分の考え方やや生き方が間違っていないのか反省して下さい」という意味までもつことは、今回ワンギーサ長老から教えて頂けるまでは、私の脳裏にはありませんでした。とても貴重なことを教えて頂きました。本日も、ご指導ありがとうございました。
こころざし
2015年11月05日 08:00
おはようございます。
ヘーマカさんが「欲しという気持ち(渇愛、妄執)を根絶すれば、心は動揺することなく、落ち着くだろうということ」に気が付く域まで修行された事、凄いなと思います。
凡夫の私で今日も苦しくなるような事態がありますが→それはこうなって欲しい自分の意志と違う状況になっているからです。
渇愛、妄執の根絶の方法を学び・実践し、そして心落ち着いて生きて参りたいです。
ワンギーサ長老・皆様の今日も素晴らしい一日となりますように。
三日坊主
2015年11月05日 08:09
今日の記事に「例えば、病気や苦しいことがあれば、自分の考え方やや生き方が間違っていないのか反省して下さい。」とありました。現在病院に通院しリハビリ中なので耳に痛かったです。最近、少々書きすぎたこともありましたので、反省したいと思います。大変勉強になりました。
シンプルなネズミ
2015年11月05日 20:18
関東大震災で最大の犠牲者を出した陸軍被服廠跡の大きな広場を妹さんと逃げ回って奇跡的に助かった人の回想を読むと、正に奇跡のはずなのに神様的な存在への言及が全くありません。しかしそれは素晴らしい態度だと思います。犠牲者への配慮もあるのかもしれません。

他の宗教を否定する気はありませんが、私が考える神に近付くベストな方法とは神を忘却することだと思っています。これは日本的な態度とも言えるでしょうか。
少なくとも生きている間に私が神に直接触れることができないことは明白です。何かに触れても本当の神はもっと遠くにいます。同じことを延々と繰り返しても同じ結果です。
神とは善のはずです。平安のはずです。私の頭で捉えることができる神やそれと向き合う自分は実に不安定なもののようです。この世は素晴らしいという発想にも無理が生じてきます。それらを忘れなければ善と一体化することができません。平安とは冷静なものです。しかし虚無的な闇とも違います。やはり善なのです。

幸せでありますように。