おじさんが 若い女に 目がくらみ 嫉妬に狂えば 彼は没落<再110>及び<再109>

○ワン爺さんの独り言<109.110.>
・・・
いい年をして
若い女に惚れたなら、
辛い思いをすることを
知るべきだろう。


第1 蛇の章 5.没落経 19.20.

○毎田周一先生訳
109.
第九の没落が
迎言る通りなのはよく解りました
では世尊よ 第十の没落の始まりはどこにあるのでしょうか
それをお示し下さい

110.
壮年を過ぎた人が
ティンパルの実のような乳房をしているものを引き入れて
彼女への嫉妬のために夜もよく眠れないとすれば
そこに没落の始まりがある


○中村元先生訳
109.
「よくわかりました。おっしゃるとおりです。
これが第九の破滅です。
先生! 第十のものを説いてください。
破滅の門は何ですか?」

110.
「青春を過ぎた男が、
ティンバル果のように盛り上がった乳房のある若い女を誘き入れて、
かの女について嫉妬から夜も眠れない、
──これは破滅への門である。」


○正田大観先生訳
109.
〔天神が尋ねた〕「まさに、かくのごとく、このことを、〔わたしたちは〕識知します。
彼は、第九の滅びの者です。
世尊よ、第十の者のことを、説いてください。
何が、滅びつつある者の入り口ですか」〔と〕。(19)

110.
〔世尊は答えた〕「若さ〔の盛り〕を超えた男が、
ティンバル〔樹の果実〕の乳房ある〔若い女〕を導き入れ、
彼女への嫉妬で〔夜も〕眠らない
――それが、滅びつつある者の入り口です」〔と〕。(20)


○パーリ語原文
109.
イティ      ヘータン     ウィジャーナーマ
‘‘Iti       h’etaṃ      vijānāma,
そのように  実にそれを   識別する

ナワモー    ソー    パラーバヴォー
navamo     so      parābhavo,
第九の     彼は    没落する人

ダサマン    バガワー    ブルーヒ
dasamaṃ     Bhagavā     brūhi :
第十の      世尊よ     説いて

キン    パラーバワトー     ムカン
kiṃ     parābhavato        mukhaṃ.’’
何が   没落しつつある人の   入口

110.
アティータヨッバノー     ポーソー
‘‘Atītayobbano        poso
青年を過ぎた         男が     

アーネーティ    ティンバルッタニン
āneti         timbarutthaniṃ,
引き入れる     ティンバル果のような乳房のある女を

タッサー    イッサー    ナ     スパティ
tassā      issā       na     supati,
彼女への   嫉妬で    ない    眠る

タン    パラーバワトー     ムカン
taṃ     parābhavato       mukhaṃ’’.
それが  没落しつつある人の  入口


○一口メモ
昨日、遊女や他人の妻にうつつを抜かす男の没落について述べました。「最期にこれだけでは終わりません。明日次の偈で述べられる苦しみが待っています。」と書きました。

それは、女を愛すことから生まれる嫉妬の苦しみなのです。今回の偈に述べられているように、いい年をした男が、若い女、この偈ではティンパル果のような乳房の女としてあります。ティンパル果とはどのような果物かわかりませんが、桃の実のような果物なのでしょう。盛りを過ぎた男がそのような女に恋い焦がれたらどのようなことになるでしょうか。深く考えなくともわかることです。若い女にとって、老いぼれ爺より若い男の方が好ましいのです。ですから、爺はどうしても、嫉妬するのです。愛欲は、嫉妬という怒りに変わります。嫉妬は妄想により、ますます燃え上がり、眠ることが出来なくなります。眠れなければ、仕事もできなくなり、没落の道に進むのです。

嫉妬については、スマナサーラ長老がまとめられた「釈迦牟尼仏陀の世界」(慈悲の実践フルバージョン)にも繰り返し述べられています。
「怒り、嫉妬、憎しみは人のこころを苦しめます。」
「苦しみである怒り、嫉妬、憎しみが私のこころにおこりませんように。」
「怒り、嫉妬、憎しみの妄想を育てないように努めます。」
「世界は嫉妬によって苦しんでいることを観察して、嫉妬のないこころで生きるように精進します。」

ここに述べられているように、嫉妬は人のこころを苦しめ、嫉妬することで真理から離れ、没落、破滅、滅びに道に至ります。ですから、男も女も嫉妬する状況に陥らないように注意すべきなのです。


○前回のこの偈の解説

第九の 没落の原因は わかります 第十の原因を 教えてください<109>及び
おじさんが 若い女に 目がくらみ 嫉妬に狂えば 彼は没落<110>
http://76263383.at.webry.info/201307/article_9.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

生きとし生けるものは幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごことが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~~お知らせ~~~~~~

◎4月27日から5月5日まではワンギーサ比丘が、朝日カルチャー、関西ウェーサーカ祭及び熱海に瞑想合宿に参加するために、ゴータミー精舎における夜の自主瞑想会は中止します。しかし、朝の自主瞑想会は代理人により通常通り開催します。


◎ゴータミー精舎では、通常は毎日朝晩、自主瞑想会を行っています。朝5時から7時まで、および夜7時から9時まで。但し、木曜日夜7時から9時までの自主瞑想会は休みます。また変更のある場合はこの「お知らせ」で、あらかじめ報告します。詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。


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この記事へのコメント

kempsford
2016年04月26日 03:52
おはようございます。
ワンギーサ長老からはダンマパダをはじめとして、色んな偈について教えて頂いています。でも、そのなかでも、2013年7月9日に書かれた、スッタニパータ110偈についての解説が、最も強く印象に残っています。「若い女にとって、老いぼれ爺より若い男の方が好ましいのです。ですから、爺はどうしても、嫉妬するのです」。思わず、笑ってしまいました。率直で楽しい教えに感謝致します。ご指導ありがとうございました。
こころざし
2016年04月26日 04:27
おはようございます。
若い女性に目が行く頂けない自分ですが、そこで止まるので嫉妬までは持ちません。ですがもしその女性に執着して嫉妬をしたと思いますと、もう凄い苦しみが出るように思います。そしてハゲを直そうとしたりエステに行ったり、服も・・といいオジサンなのに若作り?に走るかもしれません。修行どころではない?状況にもなると思います。お金も使う事でしょう。
そのような愚行をしないように、さらに若い女性に目が行くこともないように気を付けたいです。
ワンギーサ長老・皆様の今日も素晴らしい一日となりますように。
エル
2016年04月29日 22:32
 ずっと若い頃自分がふった相手が結婚したら、心から祝えるのだろうかと、最近思うことがあります。おもしろくないだろうなと思います。
 恋愛は苦しいことが多いです。恋愛中は相手を大切にしているつもりでしたが、実際は完全に自分の妄想の中の「彼」のことしか考えていませんでした。自分のエゴの強さを感じます。
たか坊
2016年05月30日 16:47
今回も
明るく楽しく」学べたコトを嬉しく思います♪