聡明で 多聞の人に 親しめ 真理を得れば 安楽になる<再323>

○ワン爺さんの独り言<323>
・・・
ブッダは最高の先生だから、
ブッダの言葉を学び、
それを実行しなさい。
賢い人になれますよ。


スッタニパータ323. 第2 小さな章 8.船経(法経) 8.

○中村元先生訳
323
それ故に、実に聡明にして学識の深い立派な人に親しめ。
ものごとを知って実践しつつ、
真理を理解した人は、
安楽を得るであろう。


○正田大観先生訳
326.(323)
それゆえに、まさに、正なる人士と親しくするように
――まさしく、しかして、思慮ある者と、さらには、多聞の者と。
義(道理)を了知して、〔常に〕実践しているなら、
彼は、法(真理)の識知者となり、安楽を得るであろう。ということで――(8)


○パーリ語原文
323.
タススマー   ハウェー   サップリサン    バジェータ
Tasmā       have      sappurisaṃ     bhajetha
それ故      まさに     立派な人と     親しめ

メーダーウィナンチェーワ    バフッスタン チャ
medhāvinañ c’eva         bahussutañ ca,
思慮ある者    また・まさに      多聞の者 と

アンニャーヤ   アッタン     パティパッジャマーノー
aññāya       atthaṃ      paṭipajjamāno
了知して     意義を      実践しているなら

ウィンニャータダンモー サ    スカン     ラベーター ティ
viññātadhammo       sa     sukhaṃ     labhethā ti.
真理を理解した人    彼は    安楽を    得るだろ と


○一口メモ
この偈が「船経」の結論です。すなわち、思慮があり、学識のある立派な人を師匠として、親交しなさい。そして、真理を理解して、実践すれば、安楽(涅槃)の境地を体得できるだろうということです。

ブッダは本当に丁寧にこの結論に至る道筋を説いてくれました。
始めに、聡明な多聞の人を尊敬供養しなさい。そうすれば、その方は真理を説いてくれます。
その説法に耳を傾け、実践するならば、自らが聡明な人になれます。
しかし、愚かな、嫉妬深い師匠に親交するならば、真理を知らずに、疑い残して死ぬことになります。
流れ速い河で溺れている人は、溺れている他人を助けられません。
そのように、真理を知らず、自分の疑いを越えてない人が他人を理解させることができるでしょうか。
そうではなく、頑丈な船に乗り、操縦の上手な人は、多く人を安全に渡すことができます。
そのように、真理の知識があり、自己を修めた、動揺しない人は、人に真理を教えることが出来ます。
ですから、思慮があり、学識のある立派な人を師匠として、親交しなさい。
そうすれば、真理を体得できるでしょうということになります。

この経は、仏道修行における善友の重要性を、師匠と弟子の関係において述べたものです。善友と親交せよ、悪友とは親交するなということです。現代情報社会においては自己を指導者として名乗るか方がたくさんいますので、問題になることは真理を求める人々が如何にして善友たる師匠を探すかということになります。

私が言えることは、「自ら確かめる」以外にはないということです。そのことについて、次のブログ記事で述べていますので、参考にしてください。その中のカーラーマ経(増支部3集66)の10項目を検討して下さい。
八正道 聖なる真理 離貪まで 説いたからこそ ブッダが最高(273)
http://76263383.at.webry.info/201211/article_7.html


○前回のこの偈の解説

聡明で 多聞の人に 親しめ 真理を得れば 安楽になる<323>
http://76263383.at.webry.info/201401/article_6.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

生きとし生けるものは幸せでありますように
生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
生きとし生けるものの願いごことが叶えられますように
生きとし生けるものにも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


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この記事へのコメント

kempsford
2016年11月12日 04:35
おはようございます。
カーラーマ経を読むたびに痛感するのは、「真理探究の厳しさ」です。そこには、「この沙門は我等の師なりとて信ずる勿れ」とまで断言されています。見極めるのは、あくまでも自分。その基準は「貪瞋痴・不貪不瞋不痴」。また、「無益・不善・有罪・智者の訶毀する所のもの」は、「圓満し執取せば能く無益と苦を引く」と説かれています。「自ら確かめる以外にはない」。先生の教えが身に染みます。ご指導ありがとうございました。
kempsford
2016年11月12日 04:35
船経(法経)8偈を終えて
ワンギーサ長老が、冒頭で、「サーリプッタ尊者がアッサジ尊者から、仏教に導かれた経緯」について説明して下さったおかげで、「船経8偈」を、しみじみと味わうことができました。同時に、「師」と出会えることの困難さを知りました。「善友たる師匠」から教えを受けることができる今の私は、大変に幸運です。それを改めて痛感することができたのは、先生が再講義して下さったおかげです。ありがとうございました。
こころざし
2016年11月12日 08:34
おはようございます。
ブッダの教えを実践すると、人間的に成長し、そして智慧的なものを得られると実感しています。だからと言って排他的にはならないとも思います。そのような意味で最高の師匠と心より言えます。ブッダの教えを実践し、そしてそのご縁と繋がる様なそんな働きかけをして参りたいです。
ワンギーサ長老・皆様の、今日も素晴らしい一日となりますように。