ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ)第2章 愛欲 第4偈

4 果実が熟したならば、先端は甘美であるが、喜んで味わってみると辛い。愛欲は愚かなる者どもを焼きつくす。___たいまつを放さない人の手を、たいまつが焼くように。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
昨日、予告しましたように(初期)仏教が愛欲を否定する理由を説明するために、2章第2偈、第3偈に先立って、第4偈を先に引用しました。それは、似たような言葉ですが、愛欲のかわりに、欲情と快楽という言葉が使われているからです。

さて、この偈ではまず愛欲を熟した果実にたとえています。味に鈍感な人はわからないでしょうが、甘すぎるものは始めは甘いのですが、よく味わえば苦さがあるものです。

さらに、この偈では愛欲をたいまつにたとえています。こちらの方がわかりやすいでしょう。たいまつを放さないで最後まで握っていると火傷をします。愛欲はそのようなものです。

実は、この偈は愛欲に限らずこの世の甘味なもの、楽味なもの、人々が好ましいと思っているもの中に苦があることを、愛欲を通じて教えているのです。

この記事へのコメント

toshi
2018年06月30日 07:31
 仏典を読み解くには「仏教用語」の理解が欠かせません。ゆっくりじっくり「分かる気になって」道を歩むことです。・・・「分かろうと努力すると、分かった気になり易い。そこで、無心に、分かる気になって、真実を知ろうと熱望せよと説かれる。」(「SRKWブッダTwilog」(2015.9.2)より引用)