ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ)第2章 愛欲 第2偈、第3偈

2 欲情から憂いが生じ、欲情から恐れが生じる。欲情を離れたならば、憂いは存しない。どうして恐ることがあろうか。

3 快楽から憂いが生じ、快楽から恐れが生じる。快楽を離れたならば、憂いが存在しない。どうして恐ることがあろうか。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
ウダーナヴァルガ第2章第2偈、第3偈のテーマはそれぞれ欲情と快楽ですが、ダンマパダには5つのテーマで、5偈掲載されています。

212 愛するものから憂いが生じ、愛するものから恐れが生じる。愛するものを離れたならば、憂いは存しない。どうして恐ることがあろうか。

213 愛情から憂いが生じ、愛情から恐れが生じる。愛情を離れたならば憂いは存しない。どうして恐ることがあろうか。

214 快楽から憂いが生じ、快楽から恐れが生じる。快楽を離れたならば憂いは存しない。どうして恐ることがあろうか。

215 欲情から憂いが生じ、欲情から恐れが生じる。欲情を離れたならば憂いは存しない。どうして恐ることがあろうか。

216 妄執から憂いが生じ、妄執から恐れが生じる。妄執を離れたならば憂いは存しない。どうして恐ることがあろうか。


これらはブッダのウダーナ(感興句)ですから、ブッダが誰かを説得しようと思って述べたことばではありません。その時のブッダの思いが口をついて現れたことばなのです。

納得できない方も、そいうものかなと味わってください。


この記事へのコメント

toshi
2018年07月01日 07:26
 「愛欲(あいよく)」という言葉を、『佛教語大辞典(縮刷版)』(中村元著)で引いてみました。・・・「①愛は貪り愛する意。親愛。欲は貪り欲する意。深く妻子などを愛すること。②五官の対象を享楽すること。③妄執。盲目的な衝動。④性愛を享楽すること。⑤煩悩に同じ。⑥サーンキャ哲学における根源的思惟機能のタマス的な相の一つ。」・・・。