ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ)第3章 愛執 第2偈

2 あれこれの考えをしずめるのを楽しみ、つねに心にかけて、(身体などを)不浄(きよからぬもの)であると観じて修する人は、愛執を捨て去るであろう。かれは実に束縛の絆(きずな)を腐らせる。
(ダンマパダ350参照)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
この偈は、昨日掲載した第1偈と対をなすものです。

1 あれこれ考えて心が乱され、愛欲がはげしいのに、愛欲を清らかだと見なす人には、愛執がますます増大する。この人は実に束縛の絆(きずな)を堅固ならしめる。

1偈は、あれこれ考えて心を乱す人に対して、2偈はあれこれの考えをしずめのを楽しむ人が主人公です。

2偈の中村訳には「(身体などを)不浄であると観じて」となっていますが、1偈と対になるものだと考えると、「不浄であると観じて」の対象は「愛欲」と考える方が自然だと思います。
愛欲を観察して、愛欲が不浄だとわかった人は、この人は愛欲によって、やさしい人間になれないのだとわかった人です。その人は愛執を捨て去るのです。愛執を捨て去った人は束縛がなくなり、苦しみの本(もと)がなくなり、苦しみが消えるのです。

参考:ダンマパダ350 あれこれの考えをしずめるのを楽しみ、つねに心にかけて、(身体などを)不浄(きよからぬもの)であると観じて修する人は、実に悪魔の束縛の絆(きずな)をとりのぞき、断ち切るであろう。

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