ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第10章 信仰 13偈

13 もしもひとがこれらの悪徳、飽(あ)かざる思いを絶ち、ターラ樹の先端のように根だやしにしたならば、その人は昼も夜も心の安らぎを得る。

(ダンマパダ250 もしもひとがこの(不満の思い)を絶ち、根だやしにしたならば、かれは昼も夜も心の安らぎを得る。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
この偈は、前回の12偈「あるひとびとは、信じるところにしたがって、また財力に応じて、ほどこしをなす。だから、他人のくれた食物や飲料に満足しない人は、昼も夜も心の安らぎを得ない。」の続きの言葉です。

「これらの悪徳、飽(あ)かざる思い」は、ダンマパダ250で中村元氏がカッコ内で補足されていますように、「不満の思い」です。

「ターラ樹」とは、ヤシ科の植物と言われていますから、ヤシの木をイメージすればよいでしょう。ヤシの木の先端を切って仕舞えば、もうヤシの木は伸びません。そのように「不満の思い」を断ち切って仕舞えば、不満の思いが現れなくなります。

一切の不満の思いが現れなくなった状態を想像して見てください。満足していなくても良いのです。ただ一切の不満の思いが現れなければ、昼も夜も心は安らぐでしょう。

そのような状態を想像はできても、実生活で一切の不満の思いを断ち切るのは簡単にはできません。そこで、本当に心の安らぎを望むのであれば、いろいろ挑戦して見る必要があります。

瞑想である程度、そのような状態を作り出すことはできますが、大切なことは日常生活で、そのような状態でいることです。先ずは、どのような時に不満の思いが現れるのか調査することがよいかもしれません。そして、なぜそのような時に、不満が現れるのか調べてください。色々わかってくると思います。つまらないことも不満が現れる事にも気がつきます。



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