ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第9章 行ない 9偈

9 或る物が人に役立つあいだは、その人は(他人から)掠奪する。次いで他の人々がかれから掠め取る。(他人から)掠め取った人が、掠奪されるのである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
「或る物が人に役立つあいだ」とは、或る物が自分に役立つと思っているのです。これは情欲があるという事です。猫は小判を役立つとは思っていません。小判を掠奪(りゃくだつ)しません。猫には情欲はないのです。

人間は小判は役立つと思っていますから、人間は小判を掠奪する場合があります。もし彼が小判を掠奪したら、彼も他人からその小判を掠奪される恐れがあるのです。

以上は特定の小判を対象にして述べましたので、「場合があります。」「恐れがあるのです。」と書きましたが、人間は役に立つと思っている物の中で生きていますから、朝から晩まで、対価を払っていると思いながらも、それらの物を掠奪しているのです。そしてまたそれらを掠奪されているのです。


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