ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第12章 道 13偈

13 生れと老いとの終りを見る人は、ひとびとのためをはかり、慈しんで、唯だ一つにおもむく道を語る。この道によってひとは迷いの激流をすでに渡り終り、また未来に渡るであろし、また現在に渡る。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
「生れと老いとの終りを見る」とは、人生の究極を観るという事です。人は何を喜び、何によって苦しむのか分かるのです。これが分かった人は、究極の安らぎであるニルヴァーナに達し、人々の利益(りやく)のために、「唯だ一つ」であるニルヴァーナにおもむく道を語るのです。

この道によって、悩み苦しみ(煩悩)を克服します。人々(衆生)は、いずれ煩悩を越えるでしょうし、また今も渡っているのです。

さて、将棋に興味のない方はあまり関心がないかもしれませんが、昨日羽生善治竜王が、竜王のタイトル戦最後の第七局で敗れ、27年ぶりに無冠になりました。彼は、これまでに得たタイトルは通算99期、今回の竜王戦は前人未踏の「通算百期」をかけたかけた戦いでもありました。しかし、敗れました。どんな天才も最後は破れます。これが人生です。

しかし、「唯だ一つにおもむく道」はこれとは異なる道なのです。この道を進む人は負けることがありません。これは人生を超越する道なのです。


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