ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第12章 道 16偈

16 昔にはまだ聞いたことのない法輪を転じたもうた人、生きとし生けるものを慈しみたもうた人、迷いの生存の彼岸に達したもうた人、神々と人間とのうちで最上である人、___そのようなかたにつねに敬礼すべし。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
法輪を転じるとは、説法をすることです。ゴータマ・ブッダが5人の弟子に聖地サールナートで初めて説法をしました。その説法は初転法輪経としてまとめられていますが、その中で「以前には聞いたことのない法」と繰り返し述べられます。それはこの世のものでない法界からの真理だったからです。

ゴータマ・ブッダは、その真理は人々(衆生)には理解できないものでありましたから、初めは説法をするつもりはありませんでした。しかし、苦しみ中にいる衆生のために、彼らの苦しみからなくすために、慈しみの心から説法を始めたのです。

もちろん、それはご自分が、真実を求める聖求に基づき、遍歴修行され、彼岸(ニルヴァーナ)に達せられたから、できることでした。

そのような方は、無限と言ってよい過去には何人もおられました。また、ゴータマ・ブッダ以後にも何人かはおられます。そのような方はいつも人類の幸せの道を示しておられますから、私たちは最高の敬意と敬礼をすべきなのです。


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