感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第17章 水 2偈

2 白鳥は太陽の道を行き、感官を制御した人々は虚空(そら)を行き、心ある人々は、悪魔とその軍勢にうち勝って世界から去って行く。 

(ダンマパダ175 白鳥は太陽の道を行き、神通力による者は虚空(そら)を行き、心ある人々は、悪魔とその軍勢にうち勝って世界から連れ去られる。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント
白鳥は冬になると北の方から日本にやってきて春になると北に帰ります。そのように季節に従って移動することを、「太陽の道を行き」と言っているのでしょう。

「感官を制御した人々は虚空(そら)を行き」は、瞑想で感覚作用を静めた人々は無色界の禅定である空無辺処という境地を体験できます。それを言っているのです。しかし、これはその境地を体験するだけで解脱することはできません。

「心ある人々」は、ダンマパダ175の原文の直訳では賢者です。この場合の賢者は発心した人、真実を求める人々、本当にやさしい人間になろうとしている人々です。このような人々は心の汚れ(=悪魔とその軍勢)に打ち勝って(=捨て去って)、解脱するのです。それが「世界から去って行く」ということです。



この記事へのコメント

カッシー
2019年03月24日 05:39
ゴータマブッダの時代に星座の情報があったかは分かりませんが。

夏の星座に白鳥座があります。
(その中の一番明るい星デネブは、こと座のベガ、わし座のアルタイルの三つの星で夏の大三角形を描く。〈ベガとアルタイルは七夕の織姫と彦星〉)

太陽を地球から見たときの、天球上の太陽の軌道である黄道。この黄道に12の星座があり、星占いのときに馴染みのある星座となり、白鳥座はそのうちの一つ。

黄道上の12の星座はあたかも太陽の道を動いているように見えることから、『白鳥は太陽の道を行き』という表現になっていると考えてます。