感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第18章 花 21A偈

21A 池に生える蓮華の茎や花をば、水にもぐって折り取るように、情欲をすっかり断ち切ったった修行者は、こちらの岸を捨て去る。___蛇が旧い皮を脱皮して捨て去るようなものである。

(スッタニパータ2 池に生(は)える蓮華(れんげ)を、水にもぐって折り取るように、すっかり愛欲を断(た)ってしまった修行者は、この世とかの世をともに捨て去る。___蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント
この偈は、21偈の「・・・修行者は、こちらの岸を捨て去る。___蛇が旧い皮を脱皮して捨て去るようなものである。」の部分は同じです。その解説はしました。

「 池に生える蓮華の茎や花をば、水にもぐって折り取るように、情欲をすっかり断ち切ったった」を説明すると次のようになります。

蓮華は池の底の地中に根をはり、地下茎をのばして、地上に茎を伸ばして、花を咲かせるのです。ですから、蓮華をすべて刈り取るとすれば、根や地下茎も水に潜って刈り取らなければなりません。そのように、情欲をすっかり断ち切るとは、顕在意識だけでなく、潜在意識における情欲もなくすということです。潜在意識における情欲をなくすことは、顕在意識で無くそうと思っただけではできません。智慧の力が必要なのです。その智慧はどうすれば得られるかが問題ですが、そのは因縁によるとしか言えません。そこで、心構えの正しい人は、功徳を積むということになるのです。



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