感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第21章 如来 1偈

1 われはすべてに打ち勝ち、すべてを知り、あらゆることがらに関して汚されていない。すべてを捨てて、愛欲は尽きたので、こころは解脱している。みずからさとったのであって、誰を(師と)呼ぼうか。 

(ダンマパダ353 われはすべてに打ち勝ち、すべてを知り、あらゆることがらに関して汚されていない。すべてを捨てて、愛欲は尽きたので、こころは解脱している。みずからさとったのであって、誰を(師と)呼ぼうか。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

「すべてに打ち勝ち」というと誤解されやすいのですが、すべての煩悩に打ち勝ちということです。

「すべてを知り」とは、すべての根源を知ったということです。ですから、すべての事柄に対して、問われれば、答えられます。

「あらゆることがらに関して汚されていない」は、あらゆる事柄に関して先入観を持っていないということです。ですから、あらゆる事柄に関して偏見がなく、正しく判断できるのです。

「すべてを捨てて」は、すべての煩悩を捨てての意味です。

「愛欲は尽きた」は、自分のものという欲はなくなったということです。

「こころは解脱している」は、心から名称に対する執着と形態に対する執著がなくなったということです。

「みずからさとった」、これは、自分の一大事の因縁によって、善知識(善友)に会い、法の句を聞いてさとったということです。どういうものが正法か教えてもらった師はいるかもしれませんが、さとるのは自分なのです。さとるための師はいないのです。





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