感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第20章 怒り 5偈

5 かれは、恥じることもなく、愧じることもなく、誓戒をまもることもなく、怒りたける。怒りに襲われた者には、たよりとすべきいかなる帰趣(よるべ)この世に存在しない。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント
「恥じる」と「愧じる」という言葉が使われています。「恥じる」は自分に恥じること、つまり自分の良心に恥じることと考えてよいでしょう。「愧じる」は他人に恥じること、他人に迷惑をかけたなと恥じることです。

「誓戒をまもることもなく」は自分の良心に恥じることの別の表現です。「怒りたける」は他人に迷惑をかけると思うことのない人がなるのです。

「怒りに襲われた者」は、自分を正す「帰趣(よるべ)」すなわち、「自分の良心」も「他人の目」も存在しないのです。



この記事へのコメント