感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第20章 怒り 15偈

15 集会の中でも、また相互にも、怒ってことばを発してはならない。怒りに襲われた人は、自分の利益をさとらないのである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント
怒っている人の行為はすべて悪行為です。ですから、怒っている時は、何も話さずに、何もしないで、怒りを静めることが一番大切です。

「怒りに襲われた人」とは、言うまでもなくありませんが、怒っている人です。

「自分の利益をさとらないのである。」は、自分の利益がわかっていないということです。ここで注意すべきは、仏教では普通、「利益」を「りやく」と読み、世間の「利益(りえき)」とは区別しています。

利益(りえき)は世間でいう損得の得という意味ですが、利益(りやく)は功徳に結びつくものです。また功徳は解脱に結ぶつくものです。利益(りえき)は解脱(さとり)とは無関係です。

怒っている人は、利益(りやく)はもちろん、利益(りえき)もありません。怒っている人が言葉を出せば、自分を傷つけ、相手を傷つけ、回りの人を不快にさせます。解脱に近づくことはありません。死後には悪所(地獄など)に行くこともあるのです。



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