感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第23章 自己 1偈

1 よく説かれたことを実行せよ。___修行者に仕え尊敬すること、人々からかくれて独りで坐し、心を静めることを___。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

「よく説かれたことを実行せよ。」・・・ブッダの教えを実行しなさいということです。

その内容は二つあります。一つは「修行者に仕え尊敬すること」です。ここで問題ですが、誰が修行者なのでしょうか。実は、人間は誰もが修行者かもしれません。

「宮本武蔵」という小説を書いた吉川英治という作家がいました。彼は「自分以外は全て師」ということを言っていました。男も女も子供も老人も、誰からも学ぶことがあるということです。この意味からは、どんな人間も仕え、尊敬することです。

もう一つは「人々からかくれて独りで坐し、心を静めること」です。人との関係は上に述べたように大切な事ですが、自分自身を見つめることが必要なことです。自分の心の動きを観察するのです。そのときの心を評価する必要はありません。むしろ何も評価せずに観察する方が良いのです。人々からかくれて独り坐さなくとも、心を静めことができれば、それで良いのですが、はじめは人からかくれて独り坐す方が、行い易いでしょう。


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