感興のことば(ウダーナヴァルガ) 第24章 広く説く 8偈

8 汚れが尽きてなくなるのを見ないで百年生きるよりも、(修行によって)汚れが尽きてなくなるのを見て一日生きることのほうがすぐれている。


(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

今回コメントしたいことは偈そのものよりは、その訳についてであります。訳者はカッコで(修行によって)と本文を補っています。これは訳者の親切心からでありましょうが、これはブッダの意図に反するものです。

汚れが尽きてなくなるのは、言うまでもなく、心の汚れが尽きてなくなることであり、解脱することでありますが、これは修行によって起こるのではありません。その点、多くの仏教を学ぶ人々は誤解しているのです。

心の汚れが尽きてなくなること、解脱することは一大事の因縁によるものだと知るべきです。

勿論、正しい修行が、一大事因縁の縁になることはまちがいありませんが、その点を誤解すると、修行すれば、悟れると誤解するのです。