#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第26章 安らぎ(ニルヴァーナ) 10偈

10 鹿の帰るところは野原の奥であり、鳥の帰るところは虚空であり、分別ある人々の帰(き)するところはことわり(=義)であり、もろもろの真人の帰(き)するところは安らぎ(ニルヴァーナ)である。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

安らぎ(ニルヴァーナ)と、言葉で表現していますが、その実態は経験していない人にはわからないのです。

そこで、それを体得し、経験し、そこで生きているブッダはこの偈(詩)で伝えているのです。

草食動物である鹿は、野原にいつまでも留まっていると肉食動物に襲われる危険があります。そこで、野原の奥の林などに身を隠します。そこで安全を確保するのです。

鳥も危険があると空(虚空)に逃げます。鳥にとっては空は安全なのです。

「分別ある人々」とは、理性的な人々、感情的にならない人々です。このような人々にとって、安全な生き方は「ことわり(=義)」に基づく生き方なのです。

このようなイメージのなかで、最後に「もろもろの真人」とは阿羅漢のことですが、解脱した人々の安全は場所、彼らの生きている境地を、安らぎ(ニルヴァーナ)と表現しているのです。




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