#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第26章 安らぎ(ニルヴァーナ) 6偈

6 健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の友であり、安らぎ(ニルヴァーナ)は最上の楽しみである。 

(ダンマパダ204 健康は最高の利得であり、満足は最上の宝であり、信頼は最高の知己であり、ニルヴァーナは最上の楽しみである。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

ブッダがダンマパダ204偈を述べられた因縁物語はつぎのようなものであります。
(「_こころの清流を求めて_パーリ語仏典ダンマパダ」より引用)

ある時期、コーサラ国パセナディ王は過食に走っていた。そして王は僧院で仏陀の説法を拝聴している時、猛烈な睡魔に襲われた。その原因は過食にあると判断された仏陀はパセナディ王に次の詩偈を唱えるようにアドバイスされた。

 『常に意識して適量の食事を取る人は、諸々の苦しみが軽くなり、
  老いもゆるやかに進み、健康を保つことができる」と

しかし、パセナディ王はそれを暗記することができなかった。

そこで仏陀は王と一緒に来ている甥のスダッサナ王子に代わりに暗記させ、「スダッサナよ、食事中、王が最後の一口のご飯を口に運ぼうとするたびに、この詩偈をそばで唱えて王に警告を与えなさい」と命じられた。スダッサナ王子は仏陀の言葉を忠実に毎日実行したためパセナディ王の体重が減りはじめ体調もよくなった。

ある日、王はそのお礼も兼ねて仏陀を訪ねた。「尊者よ、実に私の身体が軽くなりました。以前よく喧嘩していた甥とも仲良くなり、娘もこの甥と結婚して幸せに暮らしております。以前紛失した高価な宝石も見つかり、また尊者の弟子たちと親交を深めております。私はたいへん幸せである」とお礼を言った。

仏陀は「王よ、健康はあなたの求めることができる利得の中で最高のものである。足りることを知るは、あなたが手に入れることができる財産の中で最高のものである。信頼できる友人は、あなたの身の回りにいる人々の中で最高の親族である。そして、煩悩が吹き消された涅槃は、あなたがてに入れることができる幸福の中で最高のものである」と説かれたのである。

(以上引用)