#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第26章 安らぎ(ニルヴァーナ) 13偈(再)

13 前にはあったが、そのときは無かった。前には無かったが、そのときはあった。前にも無かったし、のちにも無いであろう。また今も存在しない。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

今回は昨日の13偈を再掲します。いかがだったでしょうか? この偈の意味がわかりましたか?

わからなかった方のために解説します。

まず、「前に」の意味です。前とは解脱の前ということです。書いてくれなければわからないじゃないかと思われるでしょうが、ブッダが説かれることはすべて覚りや解脱や安らぎ(ニルヴァーナ)に関することがらなのです。それ以外のことはありません。ですから、前にと言われれば、解脱の前にということです。

前にあったものとは何でしょうか? 解脱していない方は、現在、今の状態です。言葉にする前に、感情型の人は今の気分を感じてください。感覚型の人は今の感覚を感じて下さい。直感型の人は今のイメージを浮かべて下さい。思考型の人は言葉にして下さい。

前にあったものを言葉で表現してみましょう。情欲、怒り、迷い、不安、恐怖などです。

では、解脱の前には無かったが、解脱したときあったもの何でしょうか? これは解脱してない方にはわからないでしょうが、だだ解脱する前にあったものが消えた状態をイメージすることは、ある程度理解できるでしょう。しかし、これは解脱した後にわかることとはまったく異なるものです。

言葉で表現すれば、情欲、怒り、迷い、恐怖など消えた状態ですが、一応、安らぎ(ニルヴァーナ)というのです。

では、最後に「前にも無かったし、のちにも無いであろう。また今も存在しない。」とはなんでしょうか?

言葉で言えば、私(我)です。これは解脱以前にはわからないことですが、解脱以後にははっきりとわかります。




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