#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第26章 安らぎ(ニルヴァーナ) 16偈

16 身体を壊(やぶ)り、表象作用と感受作用とを静めて、識別作用を滅ぼすことができたならば、苦しみが終滅すると説かれる。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫のこの偈の注には、「ここでは五蘊のうちの色・受・想・識に言及しているが、行に言及していないから、五蘊の説の確立する以前の段階の思想をしめしている。」と記されてあります。

身体が色で、表象作用が想で、感受作用が受で、識別作用が識です。たしかに行は書いてありませんが、表象作用と感受作用とを静められれば、識別作用は消えるでしょう。

識別作用を滅ぼすことができたならば、苦しみが終滅するのです。

「身体を壊(やぶ)り」について、仏教は苦行をすすめてはいませんから、身体を壊せと言っているわけではありません。

表象作用と感受作用と識別作用については、明日掲載する予定の17偈で、もう少し具体的に説かれています。