#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第27章 観察 28偈

28 上にも下にも全く情欲を離れた人は、「われはこれである」と観ずることが無いので、このように解脱して、未だ渡ったことのない流れを、この世で渡り、再び(迷いのうちに)生まれことがないであろう。 

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

「上にも下にも」だけでは意味がわかりにくいでしょうが、これは東西南北上下のことです。すなわち、一切に関してということです。

「情欲を離れた人」の「情欲」とは、不必要な欲と考えればよいでしょう。

「われはこれである」について。文字通りに読めば、凡夫はこのように思うことはないでしょう。そうではなくて、「これはわれのものである」ならばわかるでしょう。

しかし、全く情欲を離れた人(解脱した人)は、自分という思いがなくなるので、「われはこれである」と観ずることが無いのです。