#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第27章 観察 36偈

36 見る人は、(他の)見る人々を見、また(他の)見ない人々をも見る。(しかし)見ない人は、(他の)見る人々をも、また見ない人々をも見ない。

(テーラガーター61 (真理を)見る者は、(真理を)見る(他)人を見、また(真理を)見ない人をも見る。しかし、(真理を)見ない者は、(真理を)見る(他)人を見ないし、また(真理を)見ない人をも見ない。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

36偈は、普通に読めば、「見る」の目的語がありませんので、何を見るのかわかりません。しかし、ブッダは常に人が覚る為に必要な言葉を語っているのだとわかれば、おのずと知れるものなのです。

テーラガーター61では、訳者がカッコで(真理を)と補っていますので、理解しやすくなっています。

訳者が補った真理という言葉は、法(ダルマ)あるいは真実という言葉でもよいのです。ですから、ここでは「見る人」とは覚った人(=覚者、仏)であり、「見ない人々」とは凡夫、衆生のことです。また、「見る」とは「理解する」という意味です。

36偈を書き換えると、次のようになります。

覚者は他の覚者を理解し、また他の衆生をも理解する。しかし、衆生は他の覚者をも理解しないし、また衆生をも理解しない。