#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第28章 悪 18偈

18 愚かな者は、悪いことを行っても、その報いの現れないあいだは、それを蜜のように思いなす。しかしその罪の報いの現れたときには、苦悩を受ける。

(ダンマパダ69 愚かな者は、悪いことを行っても、その報(むく)いの現れないあいだは、それを蜜のように思いなす。しかし、その罪の報いの現れたときには、苦悩を受ける。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

今日は、2009年12月20日に書いたダンマパダ69の解説記事を引用します。
https://76263383.at.webry.info/200912/article_20.html


(以下引用)

〇超訳の試み

悪行為の結果が現れるまで
愚か者はそれを蜂蜜のように思う
しかし、悪行為の結果が現れた時
愚か者は苦を受ける


〇子供のためのダンマパダ

だれかさんは弟のケーキも食べました
おいしくて得したと思いました
夜になってお腹が痛くなりました
だれかさんは後悔しました

◯一口メモ

 この詩が、愚か者の章にあるのは理由があるのです。行為にはその結果があります。しかし、愚か者は行為の直接的な結果を予想するのですが、それに関するいろいろな結果を予想できないのです。実は行為に関連するいろいろな結果を予想ができない人を愚か者というのです。

 今回の「子供のためのダンマパダ」の例で説明しましょう。誰かさんは、自分のケーキを食べ、おいしくて、もっと食べたくなったのです。弟のケーキがあったので、人のケーキだと分かっていたのですが、それを食べました。その時、誰かさんは、弟はケーキがないと泣くかものしれませんと思いました。そんなことはどうでもよいことにして食べました。また、弟のケーキまで食べれば食べすぎでお腹が痛くなるかもしれません。しかし、それも無視しました。さらに、弟の分のケーキを食べてしまえば、お母さんに怒られるかのしれません。そのようのことを考えずに、人のケーキを食べてしまったのです。このような人を愚か者というのです。

 上の例は、私たちが普通に考えれば、予想できるものですが、お釈迦さまは、超越した智慧で、生命の死後の世界における結果についてもその大筋を教えておられます。私たちはそれを実証できないのですが、もしそのような世界があったとしても、心配のない生き方をすればよいのです。

 もし、この世で悪いことをすると、この世で悪い結果になるばかりでなく、死後も悪い結果になると教えています。人殺しなどをすると地獄に行き、想像もできないほどの苦しみにあうこと、しかも一度地獄に落ちるだけでなく、何回も地獄に行かなければならだと教えています。ですから、絶対に人殺しなどしてはいけないのだと知るべきなのです。

 一般に、悪人と言われる人は愚か者なのです。自分の行為の結果が分からないか、無視しているのです。愚か者は善因善果、悪因悪果の因果法則を否定したり、無視しているのです。愚か者になりたくないのであれば、因果法則にしたがって、悪行為をしないで、善行為をすべきなのです。

(以上引用)

以上の解説は、因果法則のみを語っていましたが、「悪いことを行っても、その報いの現れないあいだは、」というのは、因果法則を含んで、もっと大きな法則(因縁の法則)があるからなのです。

人が覚るという事柄は、一大事の因縁によって起こるのです。功徳を積み、心を浄らかにすることが大切です。