#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第29章 ひと組みずつ 16偈、16A偈〜16E偈

16 つねにこの世のものを不浄であると思いなして暮らし、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに勤めはげむ者は、情欲にうちひしがれない。___堅固な岩山が嵐にゆるがないようなものである。  

(ダンマパダ8 この世のものを不浄であると思いなして暮らし、(眼などの)感官をよく抑制し、食事の節度を知り、信念あり、勤めはげむ者は、悪魔にうちひしがれない。___岩山が嵐にゆるがないように。

16A つねにこの世のものを不浄であると思いなして暮らし、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに心の統一している者は、憎しみにうちひしがれない。___堅固な岩山が嵐にゆるがないようなものである。

16B つねにこの世のものを不浄であると思いなして暮らし、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに心の統一している者は、迷妄にうちひしがれない。___堅固な岩山が嵐にゆるがないようなものである。

16C つねにこの世のものを不浄であると思いなして暮らし、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに心の統一している者は、慢心にうちひしがれない。___堅固な岩山が嵐にゆるがないようなものである。

16D つねにこの世のものを不浄であると思いなして暮らし、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに心の統一している者は、貪りにうちひしがれない。___堅固な岩山が嵐にゆるがないようなものである。

16E つねにこの世のものを不浄であると思いなして暮らし、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに心の統一している者は、愛執にうちひしがれない。___堅固な岩山が嵐にゆるがないようなものである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

今回の16偈、16A偈〜16E偈は、昨日掲載した15偈、15A偈〜15E偈と対をなすものです。

「この世のものを不浄であると思いなして」とありますが、世の中のものに、価値を置いて執著しないことと考えて良いでしょう。
若い時は、何かに熱中して、興奮して生きることが、楽しい充実した人生だと考える傾向にあります。確かに、それも一つの人生であり、そのようなこともありますが、その際にも、感官をよく慎しみ、食事の節度を知り、目ざめているときに勤めはげむことが必要なのです。それにより、情欲、憎しみ、迷妄、慢心、貪り、愛執などによって、悩み苦しむことがなくなります。



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