#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第29章 ひと組みずつ 22偈

22 われは、迷いの生存のうちに恐ろしさを見、また迷いの生存のうちにさらに破滅を見て、それ故にわたしは迷いの生存を喜ばない。
 わたしは生存の滅亡を(執著して)喜ぶこともない。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

衆生(人々)は、迷いの生存に執著して、苦しみながらも喜んでいます。それゆえに、死を恐れ、何としても生きたいと思っているのです。

ブッダは、迷いの生存を喜ぶことが苦であることであると知り、迷いの生存のうちに恐ろしさを見たのです。

そして、ブッダは迷いの生存から、また迷いの生存が生まれ、苦が繰り返される恐ろしさを知ったのです。これが破滅です。それ故に迷いの生存を喜ばないのです。

生存の滅亡とは、死を意味しているのでしょう。単なる死は、迷いの生存を克服することにはなりませんから、死を喜ぶことはないのです。