#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第30章 楽しみ 35偈、36偈

35 鉄の火炉で打たれて燃え立っている火が、次第に静まって、その行方(ゆくえ)がわからないように、

36 欲望の泥沼をわたりおわって、完全に解脱して、不動の楽しみを得た人々の行方(ゆくえ)を知らせることあできない。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)

(ウダーナ8・10 鉄槌で打たれて飛び散った燃える火花は、しだいに消え失せて、その行く先が知れぬごとく、正しく解脱して愛欲の束縛の水流を超え渡り、不動の安楽を得た人々の行く先の認め得べきものはない、と。)

(桜部建訳「原始仏典 第八巻 ブッダの詩II」講談社より引用しました。)


*法津如来のコメント

「鉄の火炉で打たれて燃え立っている火」とは、「鉄槌で打たれて飛び散った燃える火花」のようなものでしょう。これから、脳内のニューロンが発火して、他のニューロンに広がって行く様子をイメージしました。
この様子は、銀河系宇宙のような小宇宙を幾つも含む大宇宙の何処かで、一つの星が生まれ、消えて行く様子と似ています。一つの星が生まれれば、それは必ず他の星々に影響を与え消えていくのです。

超ミクロの世界で言えば、一つの素粒子が生まれ、消えていくのです。素粒子は波動でもあると言われていますから、一つの波動が生まれ、消えて行く世界です。

欲望は何かの刺激によって生まれます。一つの欲望は他の欲望を刺激して、他の欲望を発生させます。
そのようにして欲望の泥沼ができるのです。欲望の泥沼は混乱し、騒音が発生します。

しかし、解脱して欲望のなくなった人々には、混乱も騒音もなくなります。それは静かな、楽しい世界なのです。衆生には、それを楽しいとは思えないのでしょう。



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