#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第30章 楽しみ 28偈

28 すっかり覆いをときほごされてやすらぎに帰したバラモンは、全く安らかに臥す。諸の欲望に汚されない人は、解脱していて、煩悩の汚れが無い。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

ダンマパダの最終章(第26章)のタイトルはバラモンです。その始めの偈はつぎの通りです。

「383 バラモンよ。流れを断って。勇敢であれ。諸の欲望を去れ。諸の現象の消滅を知って、作られざるもの(ニルヴァーナ)を知る者であれ。」

その解説でバラモンについて次のように書きました。
https://76263383.at.webry.info/200909/article_25.html

(以下引用)
「この詩から、ダンマパダの最後の章、「バラモン」になります。バラモンとはインドにあるカースト制で最上の階級を意味します。しかし、釈尊はインドの伝統的なバラモンではなく、最高の階級に相応しい人々をバラモンと呼ぶと宣言したのです。ですから、仏教においては、バラモンと呼ばれる人々は阿羅漢であるべきなのです。
バラモンは、因縁の流れを断ち切って、もろもろの欲望を断ち切って、もろもろの現象は生じても、消えるものであることを知って、現象を越えたもの・・・すべての現象に対するすべての執着を捨てて、・・・涅槃の境地を体得した阿羅漢であれと釈尊は述べられておられるのです。」
(以上引用)

というわけで、28偈のバラモンとは、ブッダの名付けられた阿羅漢(あらかん)です。ブッダも含みます。

バラモンは無明(無知)の覆いを取り外し、闇の世界が明るくなって、恐怖や不安・心配がなくなったのです。おかげで、夜はぐっすりねむれます。

バラモンには、いろいろな欲望はないのです。あるものだけで十分満足できます。必要なものは必ずあるのです。ですから、いろいろな煩悩で心が汚れることがないのです。