#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第30章 楽しみ 42偈

42 他人に従属することはすべて苦しみである。自分が思うがままになし得る主であることはすべて楽しみである。他人と共通のものがあれば、悩まされる。束縛は超え難いものだからである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) 

(ウダーナ2・9 他人に従うことはすべて苦である。主権をふるうことはすべて楽である。なすべき仕事があれば人は悩まされる。束縛に克つことはむずかしいからである、と。)
 
(桜部建訳「原始仏典 第八巻 ブッダの詩II」講談社より引用しました。)


*法津如来のコメント

パーリ語の「感興のことば(ウダーナヴァルガ)」の第2章9経の前文の説明によると、大富豪のヴィサーカー婦人がコーサラのパセーナディ国王に、ある頼みごとをしましたが、国王はそれに応じてくれなかったと、お釈迦様に愚痴をいった時に、お釈迦様が唱えた偈だということです。

すなわち、パセーナディ国王はヴィサーカー婦人に従うことは嫌だったのです。苦しみだと思ったのです。自分が思うがままにすることが楽しみだと思ったのです。

「他人と共通のもの」・・・他人との約束のようなものでしょう。それがあれば、それに束縛されます。束縛は超え難いものだから、悩まされるのです。