#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第30章 楽しみ 44偈

44 われわれは何物をももっていない。いとも楽しく生きて行こう。ミティラー市が焼けているときにも、(ここでは)何も焼けていないのである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。) 


*法津如来のコメント

ミティラー市とは、古代インドのガンジス平原東部(ウッタル・プラデーシュ州、ビハール州、ネパールの一部にかけて)にあったといわれる王国にあった市でしょう。ゴータマ・ブッダの生誕生とされている地域にあたるようです。

ミティラー市で、大火事があったのでしょう。しかし、何も持っていない人にとっては何も焼けていないのです。いろいろ持っていた人々が大火事でいろいろ焼けて悲しんでいることに対する哀れみはありますが、何も持っていない人には悲しみがないのです。