#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第32章 修行僧 78偈

78 いかなる妄執も存在せず、悪の根の滅びてしまった修行僧は、こなたの岸を捨て去る。蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
 
(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

今日はスッタニパータ16を引用します。76偈のテーマが「妄執」だからです。
https://76263383.at.webry.info/201304/article_16.html
 
「ひとを生存に縛りつける原因となる<妄執から生ずるもの>をいささかももたない修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。_____蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。」

ここでは、妄執は「ひとを生存に縛りつける原因となる」と説明しています。つまり、妄執によって、どうしても生きていたいと思うのです。

妄執とは、盲目的な執著です。自分でもなぜそれに執著しているかわからない執著です。余談ですが、この妄執は、通常は渇愛と訳される単語ですが、中村訳の妄執の方が適訳だと私は思っています。

「悪の根」とは、諸々の煩悩の根です。名称(ナーマ)と形態(ルーパ)と言われるものです。これは、想(表象作用)と行(形成作用)に相当します。



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