#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 63偈

63 バラモンを打つな。バラモンはかれ(=打つ人)にたいして怒りを放つな。バラモンを打つものには禍があり。(打たれて)怒る者に禍あり。

(ダンマパダ389 バラモンを打つな。バラモンはかれ(=打つ人)にたいして怒りを放つな。バラモンを打つものには禍がある。しかし(打たれて)怒る者にはさらに禍がある。)

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

ダンマパダ389の解説を以前しました。それを引用します。
https://76263383.at.webry.info/200910/article_1.html

(以下引用)

バラモンを打たないように
バラモンは彼に怒りを現さないように
バラモンを打つ者は糞だ
彼に怒りを現す者はそれより糞だ

〇この詩の蛇足

釈尊の言われるバラモンは阿羅漢の可能性があります。阿羅漢は尊敬されるべき人であります。その人に暴力を振るったら、その人は幸福にはなれません。悟 ろうと修行しても悟ることは出来ません。ですから、バラモンには暴力を振るわないことです。今特に日本ではバラモンはいませんから、お坊さんと考えたらい いでしょう。お坊さんには暴力を振るわない方が安全です。もちろん、お坊さんに限らず、どんな人にも暴力を振るわない方が安全です。

 一方、暴力を振るわれたバラモンは、暴力を振るった人に怒りを持ってはいけません。バラモンはどんな時でもどんな人にも怒りを持ってはいけないのです。バラモンたる者は怒りを現してはバラモンではありません。

 「バラモンを打つ者は糞だ」の「糞だ」はパーリ語では「ディー」という言葉です。パーリ語辞書には「厭わしきかな。嫌らしい。」と出ていますが、以前ス マナサーラ長老に「この言葉は口にもだすのは嫌な言葉なのだ。」と聞いていました。釈尊の詩の中で「糞だ」などと言う言葉はどうかとは思いましたが、この 文脈ではこの言葉が一番相応しいと思い、あえてこう訳すことにしました。御批判も多々あるとは思いますが、一応そういうことで御了承お願いいたします。

 「彼に怒りを現す者はそれより糞だ」はバラモンは暴力を振るわれても怒りを現してはいけません。もし、暴力を振るった人に怒りを現したら、その人以上に糞だと言われるのです。
 なぜ、でしょうか?バラモンと一般人の関係は、大人と子供の関係なのです。大人が子供に暴力を振るわれたからと言って、子供と同じ立場で大人が子供にやり返せば、大人気ないということになります。ですから、バラモンたる者は打たれても怒ってはいけないのです。

 釈尊がバラモンに対して述べていることは、バラモンにだけに述べているわけではありません。私たちに述べられていると考えた方がよいのです。出家者や修行者や人格を向上させようと思っている人たちは、バラモンに学んで、打たれても怒らないように努力した方がいいのです。

〇坊さんを打たないように坊さんは打たれても怒らないように(389)

(以上引用)