#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第33章 バラモン 72偈

72 もしもバラモンが自分のつとめに関して彼岸に達した(=完全になった)ときには、真理を観ずるかれにとって、かれの束縛の絆(きずな)はすべて消滅するであろう。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

前回の71偈の「一切の煩悩の汚れは消滅するであろう。」の部分が、今回は「かれの束縛の絆(きずな)はすべて消滅するであろう。」となっていますが、意味は同じです。

「一切の煩悩の汚れ」が「かれの束縛の絆(きずな)」なのです。

例えば、怒りという煩悩を考えましょう。怒りが現れた人は怒りに束縛されます。かれは穏やかな幸せな気分で居たくともそれはできません。

欲望という煩悩でも同じです。あるものに対する欲望が生まれた人には、どんな美しい風景のなかに居ても、その風景を楽しむことはできません。その人はその欲望に束縛されているからです。

しかし、真理を観ずることができるようになれば、かれの潜在意識は束縛の絆(きずな)は幻想であることを知るのです。それがわかれば束縛の絆(きずな)は消滅するのです。