石法如来の特別寄稿 「『智慧の解脱(慧解脱)』について(その2)」

(その1からつづく)
形態の解脱(身解脱)まで成し遂げていながら、暗中模索とはおかしな表現であると思われる方もおられるかも知れませんが、達成すべき道はたしかにその延長線上に存在するとはいえ未知の世界であることに間違いはなく、「そこで、もう一歩踏み出す覚悟と決心」を求められたという訳です。
 
その、半ば安易な気持ちに決定的な変化と衝撃を及ぼしたのは、2019年4月初旬の2名の如来誕生です。2名とも女性であることに更に衝撃を受け、「自分は今の境涯に安住していてはいけない」と真剣に思いました。・・・一歩踏み出す、「決心」が出来たのです。そして覚悟を定め、最後の「観」に臨みました。                            
 
振り返れば、2019年4月6日早朝7時頃、私は静かな環境のなか「観(止観)」を行じておりました。とても静かな流れ中、過去に聞いた法の句を思い出していると(意識の中に)、苦に喘ぐ多くの衆生の姿を観ました。・・・とその時、自分自身の意識の深部に向かって「四諦の法」が降り注ぐように突き抜けていったのです。
 
短い時間の中で私は、「結局、苦に喘ぐ衆生を救済しうるのは法(ダルマ)のみである」という真実を深く・強く覚ることを得ました。・・・そして、少し間をおき特殊な感動が起こり涙と鼻水が同時に溢れ出たのです。
                                   
以上が、智慧の解脱(慧解脱)の瞬間の顛末ですが、最後の最後に「四諦の法」であったというのは、私自身最初から因縁があったのが原始仏教の経典であったということに由来していると考えられます。
また、特殊な感動ののち涙などが流れたり溢れたりするのは、自分自身の特性と思われます。・・・誰もが皆そうなる訳ではないでしょう。
 
智慧の解脱(慧解脱)で何より明白なことは、「阿羅漢の時より、一層静かである」という事と、「やるべき修行を成し遂げ、すでにステージは変わった」という強い思いが生じたということです。
それらの思いは、明確な解脱知見と言えばそのように表現出来るものです。
事実として、前述したように私は「観の修行」が好きで、ずっと続けて参りましたが「修行を完成させた後は」、一切何も(修行を)行っておりません。 
 
覚り(=解脱)の修行の最後に、私の場合「四聖諦」がでて参りましたが、「苦」に関することを適切に理解しやすくSRKWブッダが著書で説いておられます。
「さて、覚りの道は苦悩の根絶を目指し実現するものである。したがって、苦の本質を知らなければ苦を滅することもまた難しいこととなる。しかも、人々(衆生)は、苦の中にあって苦の本質を識らず、それどころか苦を楽しみの対象として捉えてさえいるのである。修行者は、先ずこの愚かさについて自覚しなければならない。(SRKWブッダ『覚りの境地』77ページから引用)
 
さて、苦の終滅のプロセスは、苦が楽味 (味著) の中にこそ潜んでいることを識り、衆生には苦が楽味として感受されているのであるというそのありさまを如実に見ることから始まる。
次いで、そのように苦を正しく見た人が、実は苦である楽味から出離することを願い、苦にまつわる楽味への欲とそれにまつわっておこる執著をおさめつくして悪をとどめたとき、かれはついに苦を消滅せしめるのである。(SRKWブッダ『覚りの境地』79ページから引用)
 
苦のありかを知って、解決の道を探り、そうして苦を滅尽するのではない。苦のありかを知ったならばその解決の道を探るまでもなくただちに苦は終滅する。これが実際に起こることである。まことに法 (ダルマ) の威力は人智を超えた不可思議なものである。」(SRKWブッダ『覚りの境地』79ページから引用)
 
以上、私自身の経験を少し述べましたが、師(SRKWブッダ)が説かれるように解脱に関する理解は全て後付(あとづけ)であり、未だ覚りを得ない身では解脱の境地は想像すら出来ません。   
自らその境地に至った時すべては自明となります。自らの明知をひたすら信じ歩みを進めることが何より肝要です。                                                                         
 
(その2)の最後に、私(石法如来)の正法を書き記します。
「自らの明知をひたすら信じ歩みを進めよ さすれば苦の止滅にみちびくことが出来る」
   
                                  (つづく)

*法津如来のコメント

本日、2回目のブログ更新です。

「『智慧の解脱(慧解脱)』について(その1)」の続きです。明日に続きます。

先ほど、間違えて(その3)をアップしましたので、(その2)と差し替えました。
(その3)は明日掲載いたします。お詫びします。


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