金剛般若経について

昨日で無分別智の解説は終わりましたが、最後に金剛般若経の言葉が話題になりました。

金剛般若経は、岩波文庫「般若心経・金剛般若経」(中村元・紀野一義訳注)に収載されています。

その『金剛般若経』解題には次のように記されています。

(以下引用)

『金剛経』または『金剛般若経』というのは略称であって、詳しくいうと漢訳で『金剛般若波羅蜜経』また

は『能断金剛般若波羅蜜多経』として伝えられている経典である。諸の般若経典うちで最も簡潔でひろく読

まれているのが『般若心経』であり、それに続いて広く読まれているのが『金剛経』である。

(以上引用)

この『金剛般若経』の一句を聞いて開悟したと六祖慧能の説法録である『六祖壇経』に書いてあります。

その一句とは、昨日掲載した「まさに住するところなくして、しかも其の心を生ずべし (応無所住而生其心)」だったのです。

また、この金剛般若経の霊験はあらたかで、慧能ブッダから1300年後にも、不肖私が解脱知見を得る縁となったのです。