過去は変えられる

「過去は変えられる」など、できないことだと思っているでしょう。

しかし、実はそうではないのです。

過去はどのように存在するのでしょうか?

記憶の中に存在するのです。

過去とは体験や経験の記憶だと言ってよいでしょう。

ですから、記憶が変われば、過去は変わるということです。

ここで、いくつか問題があるのです。

そもそも、記憶は変えられるでしょうか?

他人にいろいろ言われても、自分の体験や経験はそんなに簡単に変えられません。

体験や経験にはその時の体感や感情が結びついているからです。

また、多くの記憶は忘れるということがあります。
忘れてしまえば、過去はなくなるのでしょうか?

ここでは顕在意識という言葉を使いますが、顕在意識では忘れていても、潜在意識は忘れていないのです。

潜在意識の記憶は忘れずにその人を支配します。

これが昨日書いた、無意識が心を支配しているということです。

ただ、無意識の記憶は正しいのでしょうか?

上で、「体験や経験にはその時の体感や感情が結びついている」と書きましたが、その時の感情は事実の誤認や解釈の誤りからも起こるのです。

例えば、父親の怒られて、父親は自分を憎んでいるのだと思って心に傷をもった子供が、実は父親は自分を愛しているので怒ったのだと知ったとき、無意識の記憶も変わるのです。

これが過去が変わったということです。

人は、いろいろなこだわりを無意識に溜め込んで、自分や他人や世界を解釈しますから、多くの場合間違っているのです。そのことを知る必要があります。