腸といろいろな臓器の関係

先日6月24日に、腸内フローラ(腸内細菌叢)について書きました。
https://76263383.at.webry.info/202106/article_24.html

その記事に少し補足します。

腸内細菌は「善玉菌」と「悪玉菌」と「日和見菌」と分類されます。

「善玉菌」は、食品中の糖分を分解して乳酸やアルコールなどを作る(発酵させる)細菌です。

「悪玉菌」は、たんぱく質やアミノ酸を分解して硫化水素やアンモニアなどを作る(腐敗させる)細菌です。

「日和見菌」は、腸内では一番数が多いのですが、「善玉菌」と「悪玉菌」の勢力の大きい方の影響をうけて作用する細菌です。

この記事では、腸内フローラが人間の精神に与えるという結論を急ぎすぎましたが、腸は体の多くの臓器と複雑なコミュニケーションをとり、連携をとっているということも興味ある事実です。

以下、腸といろいろな臓器の関係を、「新しい腸の教科書」から引用します。

胆嚢:腸内に食べ物が送られると、胃酸を中和したり、消化を助けたりする胆汁を分泌。悪玉菌が増えると、胆汁は有害な二次胆汁酸に変化する。

膵臓:腸内に食べ物が送られると、栄養素を分解する消化酵素を含んだ膵液を分泌する。

腎臓:血液中の老廃物を尿として排泄し、体液のバランスなどを調整する。腎臓を保護する腸内細菌が存在し、環境が悪くなると腎臓低下や病気を招く。

副腎:ストレス反応を緩和するホルモン「コルチゾール」を分泌する。腸内で炎症などが起こると大量に分泌されるが、副腎の機能低下を招いて慢性疲労の原因になる。

肝臓:胆汁をつくり、小腸で吸収された栄養素を一時的に貯蔵する。腸内で悪玉菌が増えると、毒素を取り込んでがんなどの病気の原因になる。

脾臓:体内の免疫システムを管理する。腸管の免疫システムからも間接的に影響を受けている。

胃:食物を粥状に溶かし、小腸に送る。腸のぜん動運動のスイッチをコントロールする。

心臓:自律神経によって心拍数や血流がコンロトールされている。交感神経や副交感神経のはたらきで腸内血流も変化する。腸内細菌のバランスにも影響を受ける。

肺:呼吸によって自律神経に影響が出る。深い呼吸による横隔膜が腸のぜん動運動をサポートしている。

脳:脳腸相関のネットワークにより、お互いの情報を交換し合い、脳腸の状態がそれぞれに影響しあっている。