石法如来の特別寄稿:インフレ、そしてスタグフレーションへ。(その1)

コロナの感染者も減少し、緊急事態宣言が明けるまえ位からインフレ傾向が見られ、巷ではガソリン価格の上昇に感心が向いています。今回は、経済問題である「インフレ」について少し考えてみたいと存じます。

日本では、長引くデフレ(不景気・物価の下落)によりインフレ(物価の上昇)とは縁遠い状態が続いて来ました。・・・今までは、景気が悪く賃金(給与)が上がらない+物の価格が上昇しないことで、ある意味助けられていた部分がありましたが、ここに来て状況に変化が現れて来ました。

経済という視点で考えると、緩やかなインフレ(物価の上昇)は経済の適度な拡大・拡張に繋がり、給料アップなどありますからある意味「良いインフレ」と言う事になります。 ところが、まだコロナ感染症の波が本当に収まったのかどうか分からない中での物価上昇は、当然賃金が上向かない不景気の中でのインフレですから「悪いインフレ」ということになります。

今回のインフレの波は、どうやら日本だけで起こっているのではなく世界的なものであることが分かります。エネルギー(原油・ガス)価格の上昇は、その前兆となるものです。 原油について言えば、産油国が油の供給を絞っている・供給を増やさないということが大きな理由となります。供給量が増えない中、消費量が増えると当然価格(相場)は上昇します。

私の住む北海道では、1年の約半分が冬ですから灯油の需要が多い地域です。最近まで、1リットル70円位の価格帯でしたが、現在は1リットル100円を超えております。 私の家で、大体一ヶ月300リットル位焚くので灯油代の値上がりは家計を圧迫します。

自宅で使用しているガスの方も、値上がりするという告知が出されました。・・・地球温暖化防止ということで、化石燃料を使用せず自然再生エネルギー(太陽光・風力発電)利用を推進しておりますが、ここに来てそれらでは絶対数が足りないことが判明し、エネルギー価格高騰に繋がっているという説があります。

車(自家用車)も、将来的にはEV(電気自動車)に置き換えると声高に叫ばれていますが、果たしてどうかな?と個人的には思います。 確かに、ハイブリッド車などの普及でガソリン消費量も減り、原油の価格高騰を防ぐストッパーの役目を担っていたことは間違いありません。

日本ではあまり話題になりませんが、お隣の中国では大変な電力不足で9月から中国の地方政府は、電力消費の削減を企業側に伝え、その影響により多くの工場が生産停止しているようです。 今まで堅調そうに見えた中国経済も、現在では不動産大手の恒大(こうだい)集団のディフォルト危機により、いよいよ中国の不動産バブル破裂近しかと騒がれています。

大きな企業が躓くと、それに関連して中国経済そのものが抱える借金の額が浮上してきます。インドのメディアでは、中国の隠れ債務は40兆ドル(約4500兆円)に達すると報道されているようです。今年の中国は、夏場に大規模な洪水に見舞われ大変な被害が出たようですが、当初停電のきっかけとなったのは燃料となる石炭不足からと言われています。

数年前まで、石炭の大規模輸出国であるオーストラリアと良好な関係を築いていたのですが、最近は関係が悪化中国がオーストラリアの輸入品にたいして関税をアップしたことから石炭の輸入量が激減、停電に繋がったと伝えられています。

石炭を産出する炭鉱も、大雨・洪水の影響を受け十分に採炭出来ないことも、停電・家庭の暖房などに影響を及ぼしている模様です。
新型コロナパンデミックの悪影響を、いち早く解決し経済回復を果たしたと言われる中国ですが、ここに来て●借金漬けの経済体制(不動産企業のディフォルト危機)●エネルギー危機(電力不足)●輸送混乱(サプライチェーンに悪影響)が表面化して来ました。

参考動画の紹介

https://www.youtube.com/watch?v=FHsJE75-Gyg

10-24 (ヤバめの小ネタあり)燃料価格バク上げで今までの政策が動揺している

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6408412

年間4万円以上の負担増に 相次ぐ値上げでテレビ朝日系(ANN)


*法津如来のコメント

経済の問題は、直接的に覚りとは関係ありません。

しかし、何一つとして、世の中のことは無関係ということはありません。

すべて因縁でありますから、繋がっています。

今まで、経済問題に無関心であった方も、この際この問題について考えてみたらどうでしょう。