石法如来の特別寄稿:インフレ、そしてスタグフレーションへ。(その2)

視点をアメリカに移しますと、現在アメリカではバイデン・インフレと呼ばれる「インフレ懸念」が叫ばれているようです。
一番は、物価の上昇ですがガソリン価格が高騰し、場所により違いますが高いところでは1ガロン(3.785リットル)当たり5から6ドル(570~684円位)、1リットル当たりに換算すると150~180円で、過去日本より割安であったガソリン価格が爆上げしています。
 
アメリカでは、2006年以降「シェール革命」とまでいわれたシェールガス・シェールオイルの開発ブームがありました。
それらは、「水平坑井」(水平掘技術)・「水圧破砕」・「マイクロサイズミック」と呼ばれる3つの技術であり、地下資源の開発など昔から使用されていたものですが、それらを改良・高度化しながら技術を組み合わせることで「シェール革命」は可能となったものです。
 
トランプ政権時代までは、ガソリン価格の値上がり等もなくインフレ率は高くありませんでしたが、2021年バイデン政権に移行したのち全ての原油パイプラインを停止させたことなどにより原油価格が高騰、付随して日用品(物)などの値段が一気に上昇している模様です。
 
アメリカは、「シェール革命」においてエネルギーの輸入国から輸出国に転換していたのですが、バイデン政権で事態は急展開最悪の事態に陥っているようです。
中国で起きている、停電や素材不足などによりアメリカも工場の操業停止が続くとともに、製品を輸入してもアメリカ・イギリスなどではドライバー不足で流通が停滞していると言います。
 
原因は色々考えられますが、アメリカの場合手厚い休業補償のため働かないドライバーが増え、サプライチェーンが寸断される事態となっています。
因みに、サプライチェーン(供給連鎖)とは「製品の原材料・部品の調達から、製造、在庫管理、配送、販売、消費までの全体の一連の流れ」のことをいいます。(以上、「大和ハウスグループサイト」から引用)
 
アメリカ・バイデン民主党政権は、社会主義政権であり大きな政府を標榜し予算の大量ばらまきを行い、労働者の勤労意欲を削いでいるようで、各所にその歪みが表れていると言われます。
とにかく、スーパーや量販店に生活必需品が足りないなどの事態が起こっており、その原因はアメリカ西海岸に到着したコンテナを積み下ろす港湾労働者不足であり、流通が滞ると当然品物が不足するので価格は上昇しインフレの要因となります。
 
インフレになる原因は、色々考えられますが大きいのは通貨供給量が増えて貨幣(ドル)の価値が下がることです。因みにアメリカでは、お金の総量が昨年に比べ2倍に膨らんだようです。
一生懸命、アメリカのFRB(連邦準備理事会)がQE(量的緩和(政策))を行い、デフレの脱却や景気を刺激することを目的に大量に資金(マネー)を供給しています。
 
最近、FRBのパウエル議長がQE(量的緩和)を縮小させるテーパリングを実施すると述べ、それまでのマネーの流れが反転する事態となっています。
因みに、 テーパリングとは直訳すると「先細り・次第に先が細くなっていくこと」を表し、リーマンショック後の2012年9月から行われているQE(量的緩和)政策を改め、元の平常な状態に戻そうとする動きが見られるということです。
 
QE(量的緩和)の終了で考えられることは色々ありますが、一番は株価の下落の怖れがあることです。・・・日本も同じですが、少なくてもアメリカ・日本の株式市場の株価は実体経済を上回る高値を付けています。
何故高値が続くかと申しますと、QEでジャブジャブに供給した資金が庶民に回らず、金融市場(株・債券など)に回っているからです。特に、政府の政策が上手くいっているように見せかけるため中央銀行(例えば、FRB・日本銀行など)が、株や債権を買い集めて価格のつり上げに協力しているのです。
 
この株価操作は、通常の金融政策から見たら邪道に等しいものです。その、アンバランスな政策が将来の日本やアメリカの経済に暗い影を落としているのです。
 
https://www.youtube.com/watch?v=WboNzvk738A
「バイデン・インフレ」でブルークリスマスがやって来る


*法津如来のコメント

今回の石法如来の特別寄稿を読んでから、紹介されている動画を見ると、アメリカの現状やインフレについて生き生きと理解されます。