石法如来の特別寄稿:インフレ、そしてスタグフレーションへ。(その5)

この記事は、(その4)で終わらせようと考えていたのですが、11月2日の夕刊に「アメリカ株式市場最高値更新」の記事を見て、株(相場)の下落が頭をよぎりましたので少し書いて見ます。
 
世の中が適度なインフレで、景気も良い中株価が上昇する現象は悪い気がしません。給料も増えるし、相対的に経済のレベルアップが期待出来るからです。
でも、コロン禍の中ここまで株価が上昇すると、当然次に考えられるのは「株価の下落」ということになります。
 
私は、その時代生きていなかったから経験していませんが、有名なのは1929年の株価大暴落であり、それを契機に世界経済は不況に突入していくことになったという話です。
まさに、表題にある「スタグフレーション」は株価の下落から進行していくことが考えられます。
 
収入が増えない中、物資の供給も滞り価格だけが上昇していく。今まで考えたこともないような悪夢が襲来したら、生活を成り立たせるのに苦労しなければならない最悪のシナリオと言えます。
 
株価の急落は、偶然に起こるものなのでしょうか?。・・・この世に、そんな上手い偶然が果たしてあるものなのか?。・・・誰もが疑問に思うことです。
私自身の見解としては、それらは偶然に起こるのでは無くある意味必然、仕掛けられて起こると見ます。
 
その為に、少し相場の仕組みを書くことにします。相場の仕組みが理解出来ていないと、「仕組まれている」という理屈が理解出来ないからです。
 
普通に考えて、現在1万円の値段が付いている株券(一株)が5千円に値下がりしたら、誰もが「損した」と考えます。・・・その考え自体、全く間違いでは無いのですが相場には「からくり」があるのです。どの様な「からくり」でしょうか?・・・それは、「売買」という言葉の中にその答えがあります。
 
「売買」という字は、「売り方」と「買い方」を意味し双方存在してこそ成立する契約のことを指します。要は、どちらか一方があっても成立しない契約だと言うことです。
株式市場は、「買い方」・「売り方」双方が揃ってこそ相場が成立するものです。
 
その様に考えると、「誰かの損失は誰かの利益」であり、「誰かの利益は誰かの損失」であるという図式が成り立ちます。
株式相場が大暴落を起こし、「〇〇億円の資金が蒸発した」などとマスコミ報道されることがありますが、株式市場の資金が全て蒸発して「無くなってしまった」訳ではありません。
 
形を変えて(株から現金に)、反対売買していた人間に資本移動しただけの話なのです。(要は、儲けた人間がいると言うことです。)
通常、「売り方(売っているほう)」は「空売り(からうり)」という手法を用いて、高値圏に到達した株価を売り崩す戦略が取られます。その手法が的中すると、(売り方は)株価が下がれば下がるほど儲かる仕組みになっているです。
 
昔、北海道に拓殖銀行という都市銀行がありました。不動産業者へ、多額の資金を貸し付けるなどの放漫経営を続け、経営が好調なときは高い株価を付けていましたが、銀行の財務内容を調べていた投機家(売り崩しを狙う金融家など)に目を付けられ、株価の大規模・強烈な売り込み(空売り)を受けてしまいました。
 
株価は、みるみる下降しますが下げ(下落)が止まりません。そうなると、落ちるところまで落ちないと許してはくれない展開です。直近の高値から、わずか2週間ほどで最低金額のと1株=1円(ひとかぶいちえん)まで下落して行きます。
 
結局、北海道拓殖銀行は(資産価値の大幅毀損により)金融市場において資金調達が不可能な状態となりあえなく破綻してしまいます。
規模は違えども、世界的な株価の暴落を企図・予想している存在は必ずいるので、「隙(すき)」を見逃さず高値株に(売り崩しの)攻撃を仕掛けてくることは容易に想像出来ます。
 
圧倒的な情報量と、資金量によりそれ(大暴落)は可能になります。それは、決して不可能なことでは無くかつ偶然に起こることでもありません。
 
結局、世界経済は「マネーゲーム」により動いている(動かされている)と言うことです。現行の金融システムに乗っかって、何とか日常生活を維持している国民・庶民が、苦しみ苦労させられるという構図はいつの時代も変わらないのです。
(おわり)
 
参考動画の紹介
https://www.youtube.com/watch?v=eXKieUjbrvk
歴代の株価大暴落3選!リーマンショックを超える大暴落があった?簡単解説!
 
https://www.youtube.com/watch?v=kc55AxizioY
2021.11.14【誰でもわかる】東芝3分割ハゲタカファンドの暗躍【及川幸久−BREAKING−】


*法津如来のコメント

「石法如来の特別寄稿:インフレ、そしてスタグフレーションへ。」シリーズは、4回の予定でしたのですが、私は6回の予定と勘違いしていました。

そこで、石法如来は(その5)を書いてくれました。

「インフレ、そしてスタグフレーション」の行方は、「国民・庶民が、苦しみ苦労させられるという構図はいつの時代も変わらないのです。」ということになるのですが、

この点に関して、ochoさんが11月17日のブログ記事に対して次のようなコメントをしてくれました。
ありがとうございます。

(以下引用)
 世界的なスタフグレーションで、日本はついに財政破綻!
企業倒産、失業者、自殺者も再び3万人超え5万人に迫る勢いに。
さらに、南海トラフ、関東大震災も起こり、これに乗じて中国が尖閣、沖縄に進行するかもしれません。

 これは現象世界の見方では地獄に見えますが、
無時間、無空間の神仏視点から観ると意識の目覚めのチャンス。

 まさに鎌倉時代に新宗教が相次ぎ誕生した時代の再来になるのではないでしょうか。

 人々が信仰に眼を向け「人生を見直す機運」ですから。
                           合掌
(以上引用)

また、このような世間の様子を実感して、またその本質を知った修行者は、次のスッタニパータ9偈でいわれるようなことになります。

走っても疾(はや)過ぎることなく、また遅れることもなく、「世間における一切のものは虚妄(きょもう)である」と知っている修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。──蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。(中村元訳)

「蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。」とは解脱するという意味です。
詳しい解説は、
https://76263383.at.webry.info/201304/article_9.html

聖徳太子はこのことを「世間虚仮」と言いました。

「一切は虚仮(コケ)なりと知り修行者はこの世あの世をともに捨て去る」