#感興のことば(#ウダーナヴァルガ) 第32章 修行僧 55偈

55 そしることもなく、疑うこともなく、この世はすべて虚妄であると知って、修行僧はこなたの岸を捨て去る。___蛇が旧い皮を脱皮して捨て去るようなものである。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*法津如来のコメント

訳者の注釈によると、「そしることもなく、疑うこともなく、」について、「解読不能。チベット訳・・・に従って訳した。」とあります。

というわけで、何をそしるのか、何を疑うのかわかりませんので、この偈によく似たスッタニパータ9を参考にしてみます。
https://76263383.at.webry.info/201304/article_9.html

「走っても疾(ハヤ)過ぎることなく、また遅れることもなく、「世間における一切のものは虚妄である」と知っている修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。──蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。」

55偈を、スッタニパータ9を参考にして、繰り返し読んでみると、「そしることもなく、疑うこともなく、」は、「この世をそしることなく、この世を疑うなくなく、」です。

この世の事実を、そのままに観察すると、「この世はすべて虚妄である」と知るのです。

ちょうど、今世界と日本はコロナウイルスに襲われて、危機的な状況になっています。この状況は確かに苦しいことではありますが、真実が明らかになっています。

この世が価値を置いているものは、すべてどうでもよい虚妄、虚栄であったと知る人が増えています。

「蛇が旧い皮を脱皮して捨て去るようなものである。」・・・旧い価値観を捨てて、新しい生き方を求めるということです。



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