花の香は風に従い徳の香は風に逆らい四方に向かう

ダンマパダ 54、55

花の香りは風に逆らわない
栴檀、タガラ、ジャスミンの香りもその通り
道徳の香りは風に逆らう
道徳を守る人は全方向に香りを放つ

栴檀、タガラ、また
水連やジャスミンなど
これら香りが生じるものの中で
道徳の香りが最高だ


○この詩から学ぶこと

 インドやスリランカでは花といえば香りなのですと2月3日のブログに書きました。花を楽しむとは花の香りを楽しむことなのです。当然ですが、風上には花の香りは流れてこないので楽しめません。しかし、道徳の香りは、風とは無関係に全方向に香るというのです。

 道徳の香りとは何でしょうか。道徳の影響力ではないでしょうか。昨日引用したスマナサーラ長老の「的中する生き方」によれば、道徳は幸福になる道であり、道徳は一人では生きられない人間が、無数の生命に助けられて生きている人間が、それらの社会に恩返しすることですから、道徳の実践があれば、周りに人々は助かるし、幸せになるのです。幸せになった人々はまた周りの人々を幸せにする影響力を持ちます。そのように道徳の香りは全方向に広がるのです。

 南の国々には香りのよい花々が多いのですが、その中でどの花の香りが最高なのでしょうか?
最高という意味も考えてみる必要があるでしょう。香りは人により好みがあり、誰もが好む香りはなにかということ、またその香りは人を最高に幸せにするものはなにかなど考えると、やはり、人間を幸せにするもの、誰にでも好まれるものというと道徳ということになります。そこで、「道徳の香りが最高だ」ということになるのです。

 ここで、少し注釈を述べておかなければなりません。上に引用した「的中する生き方」の初めに「世の中で不人気な道徳」と書かれているので、道徳は誰にも好まれるとはいえないということがあります。この本をよく読んでいただければ分かるのですが、現在言われている道徳というものは不人気なのです。本来の道徳は誰にでも好まれてしかるべきものなのです。

 昨日書きました道徳の項目を実践することは、幸福への道です。完全に実践することは困難な課題ですが、実践する努力が幸福なることを約束します。

○花の香は風に従い徳の香は風に逆らい四方に向かう
○もろもろの香りの中で最高は花ではなくて道徳の香だ

~私は幸せでありますように~
~私の親しい人々が幸せでありますように~
~生きとし生けるものが幸せでありますように~

"花の香は風に従い徳の香は風に逆らい四方に向かう" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント