87.88.賢者は黒い法を捨て、白い法を修するがよい

ダンマパダ 第6 賢者 87.88.


阿羅漢であり正自覚者であり福運に満ちた世尊に敬礼致します



賢者は黒い法を捨て
白い法を修するがよい
家から非家にやって来て
楽しみがたい遠離のうちに

諸欲を捨てて一物もなく
その喜びを求めるがよい
賢者は心の汚れを離れて
自己を浄めてゆくがよい


(片山一良先生 訳)


〇超訳の試み

賢者は黒い行為を捨てて
白い行為を実践しなさい
家を出て家のない状態で
楽しみのない孤独な場所で

そこで喜びを求めなさい
欲望を捨てて無一物となり
賢者は心の汚れから
自分を清めなさい


〇子供のためのダンマパダ

悪いことを黒いことといいますよ
黒いことはやめましょう
良いことを白いことといいますよ
白いことを行いましょう

いらないものを捨てると
心がさわやかになりますよ
心の汚れをすてると
心がきれいになりますよ





〇一口メモ

 昨日の記事に「桃太郎さん」という方が、コメントをくれました。その内容は読んでいただければ分かりますが、「水色の地に白い字では、読む方はとしては大変読みにくいです。」というものでした。私も少し読みにくいかなと感じていましたから、すぐに変更しました。桃太郎さんはそのコメントの中で、「人の心は『色』で動く」という参考図書も推薦してくれました。私は早速購入して読みは初めておりますが、その中に、今回の「黒い」と「白い」の話題があります。「『黒い商品=値段が高い』『白い商品=値段が安い』理由」という項があります。確かに、人の心は「色」で動きます。その動き方は個人によって違いがありますが、一般傾向もあるようです。この本では、国民性によっても違うということが書かれています。

 お釈迦さまの時代のインドでは黒は悪い行為のイメージにつながっていたようです。また、白は汚れのない、清らかイメージにつながり善い行為につながっているようです。黒は暗い、白は明るいということです。心は暗くてはいけません。心は明るくしておくべきです。善いことをすると心は明るくなります。悪いことをすると心は暗くなります。ですから、「子供のためのダンマパダ」でも書きましたが、「黒いことはやめて、白いことをしましょう」

 この詩はかなり難しいことも述べているのです。「家から非家にやって来て 楽しみがたい遠離のうちに」、前回の「この詩から学ぶこと」には、家は、文字通りの家を捨てる意味もありますが、執着の象徴として書きました。つまり執着を捨てて、無執着の状態でいるということです。この状態は、普通はなにか楽しみのない、みじめな状態のように感じられますが、次のことば「諸欲を捨てて一物もなく、その喜びを求めるがよい」と続きます。釈尊はその状態に楽しみがあると述べられおられます。前回の「この詩から学ぶこと」を参照してください。


〇前回の「この詩から学ぶこと」

賢者なら黒い行為を捨て去って白い行為を実践すべし
http://76263383.at.webry.info/200903/article_4.html


〇パーリ(語)原文

87.
カンハン ダンマン  ウィッパハーヤ
Kaṇhaṃ  dhammaṃ  vippahāya,
黒い    法を     捨てて
スッカン バーウェータ パンディトー
sukkaṃ  bhāvetha     paṇḍito;
白い   修習する    賢者は
オーカー アノーカマーガンマ
Okā     anokamāgamma,
家から   無家に 至って
ウィウェーケー ヤッタ  ドゥーラマン
viveke       yattha   dūramaṃ.
離れた所で   所で   楽しみのない

88.
タトゥラービラティミッチェッヤ
Tatrābhiratimiccheyya,
そこに歓喜を 望め
ヒトゥワー カーメー  アキンチャノー
hitvā     kāme     akiñcano;
捨てて  諸々の欲を  何物もない
パリヨーダペッヤ アッターナン
Pariyodapeyya    attānaṃ,
浄化せよ       自分を
チッタクレーセーヒ パンディトー
cittaklesehi       paṇḍito.
心の煩悩から     賢者は

〇今回の詩のパーリ語について、日本テーラワーダ仏教協会のホームページに「ダンマパダ輪読会 文法事項のまとめ( 記録文責;柴田尚武 先生 )」がありますので是非御参照下さい。
http://www.j-theravada.net/sakhi/Dhp87-99.pdf


~生きとし生けるものが幸せでありますように~
~生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように~
~生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように~
~生きとし生けるものに悟りの光が現れますように~



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■最寄駅 東京メトロ後楽園駅 4bまたは5番出口 徒歩3分/都営地下鉄春日駅(連絡通路)徒歩3分
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■主催・問合せ 日本テーラワーダ仏教協会
Tel: 03-5738-5526 Mail: info@j-theravada.net

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