瞑想で 智慧が生じる 生じては 滅する真理を 体得すべし (282)

○子供のためのダンマパダ。
・・・
集中して宿題やれば、
すぐできますが、
よそ見をしててはできません。
智慧がうまれないからよ。


○パーリ語原文と訳語

ヨーガー  ウェー  ジャーヤティー  ブーリ
Yogā     ve    jāyatī       bhūri,
瞑想で    実に   生じる      広大な(智慧)が
   
アヨーガー  ブーリサンカヨー
ayogā     bhūrisaṅkhayo;
瞑想なしで  広大な(智慧)の消滅

エータン  ドウェーダーパタン  ニャトゥワー
Etaṃ    dvedhāpathaṃ     ñatvā,
この    二つの道を      知って

バワーヤ  ウィバワーヤ  チャ
bhavāya   vibhavāya    ca;
存在に   非存在に    と
      
タターッターナン   ニヴェーセーッヤ チャ
Tathāttānaṃ      niveseyya,
そのように 自己を  確立するように

ヤター  ブーリ       パワッダティ
yathā   bhūri        pavaḍḍhati.
ように  広大な(智慧)が  増大する


○直訳
瞑想で実に広大な(智慧)が生じる
瞑想なしで 広大な(智慧)の消滅
この二つの道を知って
存在にと非存在に
そのように自己を確立するように
広大な(智慧)が増大するように


○意訳
瞑想から智慧が生じ
瞑想がなければ智慧は滅する
生じることと滅すること
この二つの道を知って
智慧を増やすように
自分を確立させること


○一口メモ
この詩に関する因縁物語は、二つの重要なポイントが述べられていますので紹介します。
ポッティラという学問に優れた長老がおられました。彼は経・律・論の三蔵に精通しており、多くの比丘たちの教師でした。しかし、長老自身は瞑想することはありませんでした。ブッダはポッティラ長老の自惚れを見て心配され、長老の高慢を壊すように、この長老に会うと、「空っぽのポッティラよ。」といつも呼びました。それで彼は自分の高慢に気が付いて、弟子たちから離れて、瞑想実践を始めようとしました。

瞑想を始めるには瞑想修行を完成した阿羅漢に教えてもらうのが一番です。しかし、阿羅漢たちは、あなたのような学問に優れた人は指導できませんと断りました。他の阿羅漢にも頼みましたが同じように断られました。最後に7才で阿羅漢になった若い沙弥(20歳の前の出家者)に瞑想指導を頼みました。この沙弥は「あなたが私の言う通りに実践するならば、指導します。」と言いました。そして「あの池に飛び込んで下さい。」とこの長老に言いました。長老はこの時は自分の高慢を克服していましたから、沙弥の言われたように飛び込みました。池から上がってきた長老に次のように教えました。

「例えば、六つの穴がある蟻塚にトカゲが逃げ込んだとします。そのトカゲを捕まえるためには、五つの穴を一つずつ閉じていきます。最後に六番目の穴だけを開けておけば、トカゲを捕まえることができます。そのように瞑想しながら、眼、耳、鼻、舌、身という情報の門を閉じて、最後に心の感覚器官である「意」だけに集中してく、観察してください。」と教えました。ポッティラ長老はその通りに瞑想を実践しました。

ブッダはこの様子を知って、ポッティラ長老で神通力でこの詩を説かれました。この長老は説法の後に阿羅漢果を得たということです。

仏教の智慧は学んだだけでは空っぽだと言うことです。自分で瞑想実践をして真理を確かめるということがどうしても必要なのだと再度述べられているのです。

「蟻塚とトカゲの例え」は瞑想で禅定に入った時の状態を述べているのです。禅定では眼、耳、鼻、舌、身という情報の門は閉じて、意の門だけが開いている状態なのです。この状態になるためには五欲が静まってなければできません。つまり、何か見たいという心の状態では眼の情報の門は閉じることができません。見たいと言う欲がなくなった時、眼の門が閉じるのです。他の耳鼻舌身についても同様です。ただ一つ意に入る情報に集中することで心が観察できるようになるのです。ありのままに見ることができ、そこに智慧があるのです。


瞑想で 智慧が生じる 生じては 滅する真理を 体得すべし (282)


○この詩に関するスマナサーラ長老の説法
*空虚な知識人 ~人の中身とは解脱の智慧である~
http://www.j-theravada.net/howa/howa166.html


○この詩の解説は次の記事を参考にしてください。
http://76263383.at.webry.info/200809/article_3.html
http://76263383.at.webry.info/200907/article_18.html
http://76263383.at.webry.info/201005/article_23.html


○人生の万能薬(慈悲の瞑想)

私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)は(が)幸せでありますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の悩み苦しみがなくなりますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)の願いごことが叶えられますように
私(私の親しい人々、生きとし生けるもの)に(にも)悟りの光があらわれますように

私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)も幸せでありますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の悩み苦しみがなくなりますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)の願いごことが叶えられますように
私の嫌いな人々(私を嫌っている人々)にも悟りの光があらわれますように

*この言葉を毎日唱えると幸福になれます。


~~~~~お知らせ~~~~~

◎10月30日雨安居は終了しましたが、ワンギーサがゴータミー精舎に滞在中は
朝5時から7時まで及び夜7時から9時までのゴータミー精舎での自主瞑想会は
毎日行います。ふるって参加して下さい。但し木曜の夜は、瞑想会は休みます。
詳細はワンギーサの携帯番号090-2311-9317に御連絡下さい。

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