ブッダの感興のことば(ウダーナヴァルガ)第1章 無常 第27偈

27 この世で老いぼれた人を見て、また病んだ人を見て、また意識作用の消え失せた死人を見て、思慮ある人は家の絆を捨て去った。___世間の人々にとって欲楽は実に断ち難いものであるが。

(中村元訳「ブッダの真理のことば・感興のことば」岩波文庫より引用しました。)


*ワン爺のコメント
仏になる前のゴータマ・ブッダはシッダッタ太子と呼ばれていましたが、彼は宮殿の東西南北の四門を出て老人・病人・死人・修行者を見ることによって、出家の意志を固めたと言われています。

仏伝によれば、そのときのシッダッタの思いをさらに詳しく次のように述べられています。
「無学の凡夫は、自ら老いるもので、老いることをまぬがれないのに、老いたる他人を見て、ふさぎ込み、悩み、恥じ、嫌悪している。私自身もまた老いるもので、老いることをまぬがれない。自分こそ老いるもので、老いることをまぬがれないのに、老いたる他人を見て、悩み、恥じ、嫌悪するであろうか。これは私にふさわしくない。私がこのように観察したとき、青年時における青年の意気は、すっかり消え伏せてしまった。
このようにして、自他ともに病むものを観察したとき、健康時における健康の意気は、すっかり消え失せてしまった。
さらに、自他ともに死ぬものと観察したとき、生存時における生存の意気はすっかり消え伏せてしまった。ただ、最後に修行者を見ることによって、『出家することの功徳』を知り、出家を決意した。」と。

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