テーマ:縁起の考察

石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その13)

以上、十二支縁起の観想法について述べてきましたが、これは仏教の修行体系である三学のうちの、増上心学(定)に該当する修行法です。 だが、三学における増上戒学(戒)、増上心学(定)、増上慧学(慧)は不即不離なものであり、その兼修により智慧が強化され、無明を根源とする煩悩を断滅することにより解脱が達成され、涅槃の境地に到達することが出来ると…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その12)

また、最初期の経典である『スッタニパータ』には、つぎのような縁起の観察法が説かれています。 「「およそ苦しみが生ずるのは、すべて素因に縁って起こるのである」というのが、一つの観察〔法〕である。「しかしながら、素因が残り無く離れ消滅するならば、苦しみが生ずることがない」というのが第二の観察〔法〕である。このように、二種〔の観察法〕を正し…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その11)

戒とは、習慣・習性・慣行などの意味があるが、心身を調整して悪をやめ善をなさしめる宗教的同時的な行為の規範や生活の規定のことです。 定とは心を統一し、安定させることで、音写して「三昧」(さんまい)あるいは「三摩地」(さんまち)といい、また「等持」(とうじ)とも訳します。その具体的方法としては「禅」と呼ばれる瞑想が主であるため、しばし…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その10)

仏教でいう智慧とは「般若」ともいい、「個々の現象を分析して判断する識から出発して、これを越え存在の全てを全体的に把握するようになる」ことであり最初期の経典には、「明らかな智慧によって四つの尊い真理を見るときに、この人は迷える生存の妄執を破り摧(さい・砕く)く道を明らかに知る。」(『ウダ-ナ・ヴァルガ』(第十二(一))   「「一切の…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その9)

第三章 十二支縁起の実践行 第一節 十二支縁起と中道   先ず、釈尊が目指した仏教の実践修行には、一体そのような意義があるのでしょうか。経典では、人間には「聖なる求め」と「聖ならざる求め」があると教えますが、釈尊が実践修行を始めるにあたって想定したのは「聖なる求め」でした。   釈尊は、十二支縁起における「老病死憂悲悩苦」を解…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その8)

何より経典に、「かの愚癡無聞の凡夫は、識において厭いを生じ欲を離れ、背捨(そむきすつ・滅尽定にいたる八種の解脱)することを能わず(あたわず・出来ない)」とあるように、十二支縁起説における無明や行は、十支縁起説における識(認識・識別作用)よりも更に深い精神領域に位置して、人間の果を生ずる因をなしている縁であり、十二支縁起においてはじめて、…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その7)

愛(あい・渇愛)の滅によって解脱が成就されるなら、十二支縁起説において無明を登場させる必要は無いはずといえます。その様な意味で、両説には明らかな矛盾が存在しています。この矛盾に対する解答を、経典から見いだすとすれば・・・。   「また次に聖弟子は、僧法の善く向ひ、正しく向ひ、直く向ひ、等しく向ひて随順行(ずいじゅんぎょう)を修するを…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その6)

第二節 他支縁起の考察   原始仏教経典における縁起説は、十二支縁起とともに三支・四支ないし九支・十支等の他の縁起支も数多く説かれ、その成立について様々に論議されています。 成立の順序について、十二支縁起の成立は縁起説の中では最も新しいと見られていますが、その一番大きな理由は簡単な三支・四支・五支などの縁起説が、十二支縁起説よりも…
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石法如来の特別寄稿: (十二支)縁起の考察(その5)

6 触(しょく)-触とは、六触身(眼触身・耳触身・鼻触身・舌触身・身触身・意触身)を言い、愚癡にして無聞の凡夫は、この六つの接触の入るところに触れることにより苦楽受を知り、種々の原因を生起すると説きます。   7 受(じゅ)-受には、快適の対象(楽)を感受、苦痛の感覚(苦)を感受、苦でも楽でもない(不苦不楽)感受の三受があり、それぞ…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その4)

このように縁起とは、前述したように苦の生起(順観)と滅尽(逆観)という表裏一体の二方向を包含する法そのものであり、それと理論としての一切法(五蘊・十二処・十八界)が密接に融合して、仏教の法体系を作り上げているといえます。   それはまた、原始仏教経典の中では究極の教えとされる四種の真理(四聖諦)にも対応しています。四聖諦とは、第一に…
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石法如来の特別寄稿:(十二支)縁起の考察(その3)

「法」(ダルマ)とは、「たもつもの」特に「人間の行為をたもつもの」を原意とするが、この現象の世界を「たもつもの」が、この因と縁ということになります。   しかし、この因は原因そのものであるから当然、人間の力ではどうすることもできないものです。ゆえに仏教では、この因を助成する事情や条件という間接的原因である縁を問題にするのです。  …
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